静岡県立大学大学院食品栄養環境科学研究院附属食品環境研究センター (しずおかけんりつだいがくだいがくいんしょくひんえいようかんきょうかがくけんきゅういんふぞくしょくひんかんきょうけんきゅうセンター、英語 : Food and Environment Research Center, Graduate Division of Nutritional and Environmental Sciences, University of Shizuoka )は、静岡県立大学 大学院 食品栄養環境科学研究院 の附置機関である。静岡県立大学環境科学研究所 (しずおかけんりつだいがくかんきょうかがくけんきゅうじょ、英語 : Institute for Environmental Sciences, University of Shizuoka )を前身とする。
概要
「静岡県立大学大学院食品栄養環境科学研究院附属食品環境研究センター」[ 5] は、静岡県立大学 大学院 の食品栄養環境科学研究院 に附属して設置される研究施設の一つである[ 1] [ 4] [ 5] [ 6] 。静岡県立大学の草薙キャンパスに立地している[ 2] 。なお、食品栄養環境科学研究院に附置されている研究施設としては、食品環境研究センター以外にも茶学総合研究センター がある[ 5] [ 1] 。
前身である環境科学研究所 の頃より、静岡県立大学では環境学 に関する研究が盛んである。一例として、ISI -トムソン・サイエンティフィック による2001年(平成 13年)~2005年(平成17年)の論文引用指数は「生態、環境学」分野で117.4であり、静岡県立大学が日本の大学・研究機関の中で3位にランクインしている[ 7] 。また、2002年(平成14年)~2006年(平成18年)の論文引用指数は「生態、環境学」分野で126.2に達し、静岡県立大学が日本の大学・研究機関の中で1位となるなど[ 8] 、高く評価されている。
目的
「食と健康」[ 4] や「環境と健康」[ 4] という視点に立脚した研究を推進するとともに[ 4] 、静岡県 の県民に対する教育や啓発といった活動も展開している[ 4] 。これらの活動を通じて、静岡県における健康と福祉の向上や[ 4] 、静岡県の産業の発展を目指している[ 4] 。
沿革
静岡県立大学環境科学研究所が所在した谷田キャンパスの環境科学棟(右)(2008年11月29日)
静岡県立大学大学院食品栄養環境科学研究院附属食品環境研究センターが所在する草薙キャンパスの食品栄養科学二号棟(右)(2021年9月6日)
静岡薬科大学 、静岡女子大学 、静岡女子短期大学 が統合され、1987年(昭和 62年)に静岡県立大学が発足した。その際、どの学部や研究科にも属さない大学直属の研究施設として、生活科学研究センター が設置された[ 9] 。生活科学研究センターは、静岡女子大学の家政学部 に設置されていた被服学科 の流れを汲むとされる[ 10] 。静岡女子大学の場合、文学部 の国文学科 は静岡県立大学の国際関係学部 の国際関係学科 に受け継がれ[ 10] 、文学部の英文学科 は同様に国際関係学部の国際言語文化学科 に受け継がれた[ 10] 。また、静岡女子大学の家政学部の食物学科 は、これを改組する形で静岡県立大学の食品栄養科学部 の栄養学科 が発足し[ 10] [ † 1] 、一部は食品学科 にも受け継がれた[ 10] [ † 2] 。しかし、静岡女子大学の被服学科だけは、静岡県立大学に受け皿となる学科が存在しなかったためである[ 10] 。1991年(平成3年)、静岡県立大学の大学院に生活健康科学研究科 が設置されると[ 11] [ † 3] 、以降は生活健康科学研究科と密接に連携する。
一方、静岡薬科大学においては、1975年(昭和50年)に大学直属の研究施設として環境科学研究所が設置された[ 12] 。1987年(昭和62年)に静岡県立大学が発足すると、静岡薬科大学の環境科学研究所を改組する形で、静岡県立大学の薬学部 の下に附属環境科学研究施設 が設置された[ 12] 。1991年(平成3年)に大学院に生活健康科学研究科が設置されると、附属環境科学研究施設は薬学部から生活健康科学研究科に移管された[ 12] 。また、大学院の生活健康科学研究科に環境物質科学専攻 が設置され[ 12] [ † 4] 、1991年(平成3年)に修士課程 が開設され[ 12] 、1995年(平成7年)に博士前期課程 と博士後期課程 が開設された[ 12] 。附属環境科学研究施設 は環境物質科学専攻と密接に連携した。
その後、生活健康科学研究科の附属環境科学研究施設を改組する形で[ 12] 、1997年(平成9年)4月に静岡県立大学に環境科学研究所が設置された[ 11] 。環境科学研究所は、学部や研究科に属さない大学直属の研究施設として発足し、専任の教員を多数擁していた。2005年(平成17年)4月には、環境科学研究所に附置される研究施設として附属地域環境啓発センター が発足した[ 11] 。環境科学研究所は、大学院の生活健康科学研究科に設置された環境物質科学専攻と密接に連携していた[ 13] 。環境科学研究所を本務とする教員が、生活健康科学研究科の役職を兼務することも多かった。なお、生活健康科学研究科には環境物質科学専攻のほかにも食品栄養科学専攻 が設置されていたが[ † 5] 、こちらは食品栄養科学部と密接に連携していた。2012年(平成24年)4月、生活健康科学研究科と薬学研究科 が統合され、2研究院1学府に再編された。以降は食品栄養環境科学研究院と密接に連携するとともに、薬食生命科学総合学府 の環境科学専攻 とも密接に連携した[ 11] 。環境科学研究所を本務とする教員が、食品栄養環境科学研究院の役職を兼務することも多かった。
2014年(平成26年)4月、環境科学研究所を発展的に解消し、静岡県立大学の食品栄養科学部に環境生命科学科 を新設するとともに[ 11] 、大学院の食品栄養環境科学研究院に附属食品環境研究センターを設置した[ 11] 。それに伴い、環境科学研究所を本務とする教員は、多くが食品栄養科学部に異動した。
出版
静岡県立大学生活科学研究センターにおいては、『静岡県立大学生活科学研究センター年報』を発行していた。また、静岡県立大学環境科学研究所においては、『静岡県立大学環境科学研究所年報』などの学術誌を発行していた。後年、静岡県立大学大学院生活健康科学研究科環境物質科学専攻も含めて『静岡県立大学環境科学研究所・大学院環境物質科学専攻年報』となっている。
略歴
歴代センター長
静岡県立大学大学院食品栄養環境科学研究院附属食品環境研究センター センター長
代
氏名
就任日
退任日
主要な経歴
備考
1
若林敬二
2014年4月1日
(現職)
国立がんセンター 研究所 所長
脚注
註釈
出典
関連項目
外部リンク
設置者 旧設置者 設置校 学部 大学院 旧大学院 旧研究所 附属機関
附属図書館
健康支援センター
情報センター
言語コミュニケーション研究センター
男女共同参画推進センター
グローバル地域センター
「ふじのくに」みらい共育センター
臨床研究センター
学部・研究科・ 研究院・センター 附置機関
薬学部附属漢方薬研究施設
薬学部附属薬草園
薬学部附属薬学教育・研究センター
看護学部附属看護実践教育研究センター
薬学研究院附属創薬探索センター
薬学研究院附属薬食研究推進センター
食品栄養環境科学研究院附属食品環境研究センター
食品栄養環境科学研究院附属茶学総合研究センター
国際関係学研究科附属現代韓国朝鮮研究センター
国際関係学研究科附属広域ヨーロッパ研究センター
国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター
経営情報イノベーション研究科附属地域経営研究センター
経営情報イノベーション研究科附属政策研究センター
経営情報イノベーション研究科附属ICTイノベーション研究センター
経営情報イノベーション研究科附属ツーリズム研究センター
臨床研究センター附属臨床研究施設
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