阿弥陀ヶ峰(あみだがみね)は、京都府京都市東山区の東山(桃山丘陵[1])にある山で、東山三十六峰のひとつに数えられる。
山名は、天平年間(729-749)に行基が阿弥陀如来を安置したことに由来する[2]。周辺は、古くより葬送の地として有名であった鳥辺野が広がり、京都の三大墳墓地のひとつでもある。現在も東麓には京都市中央斎場がある。また、山頂からは京都盆地を一望できると共に、洛中と山科を結ぶ渋谷街道が北麓を通過しているため[3]、戦略上の要地でもある。戦国時代には山頂付近に阿弥陀ヶ峰城が築かれていた。山頂には豊臣秀吉を祀る五輪塔が、登山口のある西麓には豊国廟、さらに1kmほど西には豊国神社が築かれている。
阿弥陀ヶ峰の西麓には京都女子大学があり、キャンパス北側を通る通称「女坂」が山頂へ続く登山道となっている。また、阿弥陀ヶ峰周辺の国有林は、森林環境教育の活動フィールドとして活用される「京女 鳥部の森」に指定されている[4]。この「森」がある東麓を京都一周トレイルが通っているが、そちら側より直接山頂に登る山道は設定されていない。
歌に詠まれる飯野山
- 「峰は、譲葉(ゆずるは)の峰、阿弥陀の峰、弥高(いやたか)の峰」(清少納言 枕草子)
アクセス
参考文献
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