観音寺(かんのんじ)は、東京都世田谷区にある単立系寺院。通称は「世田谷観音(せたがやかんのん)」である。
概要
1951年(昭和26年)、太田睦賢によって開山された[1]。
太田睦賢は元事業家であったが、菩提心を起こし、私財を投じて当寺を創建した[2]。
戦後創建の比較的新しい寺院であるにもかかわらず、寺が所蔵する文化財は江戸時代以前の古いものが多い。これらは国内各地の寺社から取り寄せたもので、中には国の重要文化財や東京都の有形文化財に指定されているものもある[2]。
当寺の本尊であり、通称の「世田谷観音」の由来である聖観世音菩薩像も三重県桑名郡長島村(現・三重県桑名市)の寺から取り寄せたものである[3]。
また、六角堂には康円作の不動明王並びに八大童子像がまつられており、毎月28日に開帳される。
境内には、特攻観音堂があり、特攻隊員4704名の霊が祀られている[2]。
文化財
重要文化財
- 木造不動明王及八大童子像 9躯 康円作 奈良県・内山永久寺(廃寺)旧蔵[4]
- 附 紙本墨書造像願文 文永九年十一月廿一日大仏師法眼康円絵仏師法橋重命とあり(文永9年は1272年)
交通アクセス
脚注
参考文献
- 竹内秀雄 著『世田谷区史跡散歩 (東京史跡ガイド12)』学生社、1992年
外部リンク