西野 真弘オリックス・バファローズ #5 |
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基本情報 |
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国籍 |
日本 |
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出身地 |
東京都江戸川区 |
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生年月日 |
(1990-08-02) 1990年8月2日(34歳) |
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身長 体重 |
167 cm 71 kg |
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選手情報 |
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投球・打席 |
右投左打 |
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ポジション |
二塁手、三塁手 |
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プロ入り |
2014年 ドラフト7位 |
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初出場 |
2015年4月2日 |
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年俸 |
5000万円(2025年)[1] |
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経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) |
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西野 真弘(にしの まさひろ、1990年8月2日 - )は、東京都江戸川区出身[2]のプロ野球選手(内野手)。右投左打。オリックス・バファローズ所属。
経歴
プロ入り前
南葛西小学校時代に「葛西キラーズ」で野球を始め、南葛西中学校では「浦安リトルシニア」に所属し[3][4]、東海大学付属浦安高校では甲子園出場経験は無し。 国際武道大学4年生の時、千葉県大学野球リーグで春・秋の2季連続で二塁手のベストナインを獲得した[5][6]。明治神宮野球大会では初戦で富士大・多和田真三郎にノーヒットノーランで敗れた[7]。
JR東日本時代は1年目に第84回都市対抗野球大会でベスト8に進出[8]、社会人野球ベストナインを獲得した(二塁手)[9]。2年目には韓国で行われた第17回アジア競技大会の野球日本代表に選ばれ、4試合に出場、計8打数1安打だった。唯一の安打はモンゴル戦で放った本塁打である[10]。社会人時代は田中広輔と二遊間を組んでいた[11]。
2014年10月23日に行われたドラフト会議では、オリックス・バファローズから7位指名を受け[12]、契約金2500万円、年俸1000万円(金額は推定)[13]で契約し入団した。背番号は39[14]。
ドラフト後に行われた第40回社会人野球日本選手権大会では二塁手として3試合に先発出場、計12打数3安打1四死球だった[15]。
オリックス時代
2015年は開幕を一軍で迎えた[16]。4月2日の対福岡ソフトバンクホークス戦の5回表に代打でプロ初出場し、初打席は一塁手への飛球で凡退した[17]。4月12日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦では8番・三塁手で初先発出場し、7回表の第3打席で初安打となる右前安打を放つと[18][19]、4月22日の対千葉ロッテマリーンズ戦では7回表に二死満塁の場面で2点適時打を放って初打点を挙げ[20][21]、4月29日の楽天戦では4回裏にプロ初本塁打を放った[22][23]。5月2日の対ソフトバンク戦では2回裏に初盗塁(二盗)を記録[24]。33試合に出場した時点では、規定打席には達していなかったものの、94打数34安打の打率.362、3本塁打、18打点、5盗塁、得点圏打率.480の好成績を収めていた(同時期のリーグ首位打者が柳田悠岐で打率は.356、規定打席まであと5打席の清田育宏の打率は.355だった)[11]。7月2日の対北海道日本ハムファイターズ戦の8回の第4打席で空振りをした際に右手首を痛め、翌3日に有鈎骨の骨折で全治2か月と診断され[25][26]、7月4日に出場選手登録を抹消され[27]、その後復帰することなくシーズンを終えた[28]。12月1日、大阪市の大正警察署で一日警察署長を務めた[29]。
2016年、チームでは糸井嘉男と共に全試合に出場、1試合以外は全て二塁手として出場した[30][31]。三塁打数7は茂木栄五郎と共にリーグ最多を記録する一方、二塁手部門でリーグ最多の17失策を記録した[32][33]。12月12日に背番号が5に変更されたことが発表された[34]。
2017年、開幕戦は2番二塁手で先発出場したが、夏場には二軍降格を経験するなど不調に終わった。6月19日の横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では代打から出場しプロ入り後初めて遊撃手として出場した。
2018年、三塁手としての出場を重ねていたが、8月11日の試合の守備練習中に打球が額に直撃し、病院で検査を受け、前頭骨骨折、脳震盪と診断され、出場登録を抹消された[35]。
2019年は、ケガや不振などもあり自己最少の56試合の出場にとどまった。
2020年は開幕一軍を逃した。二軍で3割超の打率を残していたが昇格は遅れ、中嶋聡が監督代行に就任してから約1週間後の8月28日に一軍昇格となった。9月8日の対埼玉西武ライオンズ戦では9回無死で代打出場し中前安打を放った。この安打は相手先発投手である高橋光成のノーヒットノーラン投球を阻止する一打となった[36]。しかしシーズンを通した好調は維持できず、23試合出場、打率.243の成績に終わった。
2021年は開幕から調子が上がらず、全部門で自己最少となる、18試合出場、打率.146、1打点に終わり、シーズン通しての安打数も自身初の一桁となる6安打にとどまった。
2022年も開幕から二軍暮らしが続いていたが、4月8日のロッテ戦で代打起用され安打を放つと、4月15日の西武戦では2番三塁手でスタメン出場し、マルチヒットを放つなど、新型コロナウイルスの影響で離脱者が多かった4月上旬は起用に応える活躍を見せた。しかし、5月に入ると打撃成績が急降下し、5月28日の中日ドラゴンズ戦を最後に一軍登録を抹消された。再昇格は8月6日の楽天戦まで待つこととなったが、2番DHで起用されたこの試合で2安打2打点の活躍を見せると、以降はユーティリティーとして一軍に定着。優勝争いの直接対決となった9月19日のソフトバンク戦では猛打賞を記録するなど、チームの大逆転優勝に貢献した。さらに、東京ヤクルトスワローズとの日本シリーズでも第3戦で完封負けを阻止する適時打、第5戦で投手強襲の同点適時打、第6戦で9回に追加点となる犠飛を放つ活躍を見せ、シリーズ通算でも11打数5安打とチームの26年ぶりの日本一に大きく貢献した。
2023年はオープン戦で22打数11安打で打率.500と結果を残し、「3番・二塁手」で開幕スタメンを勝ち取った。9月20日のロッテ戦ではダメ押しとなる適時打を放ち、チーム本拠地胴上げの立役者の1人となった。しかしシーズンを通して終始不安定な調子で、5度の一軍登録・抹消を経験するなど、前年と同じ43試合に出場したものの、打率1割台に終わった。それでも、阪神タイガースとの日本シリーズでは第2戦で決勝点となる先制の適時三塁打を放つ[37]など、要所要所での活躍が目立った。
2024年もオープン戦で結果を残し、「2番・二塁手」で開幕スタメンを勝ち取った[38]。
選手としての特徴
打撃
シュアな打撃に定評のある巧打者[39][40]。優れたバットコントロールと選球眼[41]、粘り強さ[42]と勝負強さ[43]、それに加えパンチ力も魅力[44]。
オリックスで同僚であった坂口智隆は西野の最大の長所を「チームの状況を見れる選手」と評し、「粘れる時は粘れるし、仕掛けなきゃいけない時はどんどん積極的に行けるので、本当に打撃能力が高い選手」「ずっと出れば3割打てる」と絶賛している[45]。
守備・走塁
50メートル走で6秒1を記録した俊足、内野複数ポジションをこなせる器用さが持ち味[46]。
人物
愛称は「マーサン」[47]。
身長167cmはチーム最低身長(入団当時)[3]。
自身と同じように小柄な内野手で元チームメイトの平野恵一をプロ入り時から尊敬しており、平野からは引退セレモニー時に使用したバットと、平野の名前入りのリュックサックをプレゼントされている[48][49]。なお、2016年のオフに変更した背番号5は、平野がオリックス時代につけていた背番号である[49]。また、応援団が演奏する応援歌も平野の曲が継承された[50]。
詳細情報
年度別打撃成績
年
度 |
球
団 |
試
合 |
打
席 |
打
数 |
得
点 |
安
打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁
打 |
打
点 |
盗
塁 |
盗 塁 死 |
犠
打 |
犠
飛 |
四
球 |
敬
遠 |
死
球 |
三
振 |
併 殺 打 |
打
率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S
|
2015
|
オリックス
|
57 |
213 |
191 |
31 |
58 |
6 |
2 |
3 |
77 |
22 |
9 |
2 |
2 |
0 |
18 |
0 |
2 |
25 |
0 |
.304 |
.370 |
.403 |
.773
|
2016
|
143 |
610 |
538 |
63 |
142 |
16 |
7 |
2 |
178 |
33 |
16 |
5 |
13 |
1 |
56 |
0 |
2 |
55 |
7 |
.264 |
.335 |
.331 |
.666
|
2017
|
100 |
331 |
282 |
33 |
66 |
11 |
2 |
2 |
87 |
21 |
8 |
4 |
16 |
3 |
24 |
0 |
6 |
46 |
4 |
.234 |
.305 |
.309 |
.613
|
2018
|
60 |
207 |
188 |
21 |
55 |
8 |
4 |
0 |
71 |
16 |
7 |
3 |
6 |
1 |
12 |
1 |
0 |
28 |
5 |
.293 |
.333 |
.378 |
.711
|
2019
|
56 |
188 |
166 |
21 |
40 |
5 |
1 |
1 |
50 |
14 |
1 |
0 |
3 |
1 |
16 |
0 |
2 |
24 |
1 |
.241 |
.314 |
.301 |
.615
|
2020
|
23 |
77 |
69 |
10 |
17 |
3 |
0 |
0 |
20 |
3 |
0 |
0 |
3 |
0 |
5 |
0 |
0 |
10 |
1 |
.246 |
.297 |
.290 |
.587
|
2021
|
18 |
42 |
41 |
3 |
6 |
0 |
0 |
0 |
6 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
6 |
0 |
.146 |
.167 |
.146 |
.313
|
2022
|
43 |
130 |
114 |
10 |
33 |
5 |
1 |
0 |
40 |
8 |
0 |
0 |
6 |
1 |
8 |
0 |
1 |
13 |
4 |
.289 |
.339 |
.351 |
.690
|
2023
|
43 |
138 |
122 |
5 |
24 |
6 |
0 |
0 |
30 |
8 |
0 |
0 |
5 |
0 |
11 |
0 |
0 |
9 |
4 |
.197 |
.263 |
.246 |
.509
|
通算:9年
|
543 |
1936 |
1711 |
197 |
441 |
60 |
17 |
8 |
559 |
126 |
41 |
14 |
54 |
7 |
151 |
1 |
13 |
216 |
26 |
.258 |
.321 |
.327 |
.648
|
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
一塁 |
二塁 |
三塁 |
遊撃
|
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率 |
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率 |
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率 |
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率
|
2015
|
オリックス
|
- |
46 |
88 |
110 |
1 |
16 |
.995 |
7 |
7 |
11 |
0 |
1 |
1.000 |
-
|
2016
|
- |
142 |
344 |
448 |
17 |
80 |
.979 |
- |
-
|
2017
|
- |
80 |
169 |
194 |
6 |
42 |
.984 |
8 |
2 |
5 |
0 |
0 |
1.000 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1.000
|
2018
|
- |
7 |
13 |
14 |
0 |
4 |
1.000 |
45 |
24 |
69 |
3 |
3 |
.969 |
-
|
2019
|
- |
9 |
19 |
23 |
1 |
7 |
.977 |
47 |
27 |
62 |
0 |
9 |
1.000 |
-
|
2020
|
- |
2 |
3 |
7 |
0 |
0 |
1.000 |
17 |
9 |
25 |
1 |
0 |
.971 |
-
|
2021
|
- |
11 |
17 |
23 |
0 |
8 |
1.000 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1.000 |
-
|
2022
|
1 |
5 |
0 |
0 |
1 |
1.000 |
15 |
11 |
26 |
0 |
4 |
1.000 |
11 |
6 |
7 |
0 |
0 |
1.000 |
-
|
2023
|
- |
26 |
51 |
65 |
1 |
10 |
.991 |
11 |
5 |
13 |
1 |
1 |
.947 |
-
|
通算
|
1 |
5 |
0 |
0 |
1 |
1.000 |
338 |
715 |
910 |
26 |
171 |
.984 |
147 |
80 |
193 |
5 |
14 |
.982 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1.000
|
記録
- 初記録
背番号
- 39(2015年 - 2016年)
- 5(2017年 - )
登場曲
- 現在使用している登場曲
- 過去に使用していた登場曲
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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