藤原 好風(ふじわら の よしかぜ)は、平安時代前期の貴族・歌人。名は良風とも記される。藤原南家、伊勢守・藤原興世の孫。陸奥守・藤原滋実の子。一説では散位・藤原正野の子ともされる。官位は従五位下・出羽介。
経歴
宇多朝では皇太子・敦仁親王の帯刀舎人を務める。
敦仁親王が即位(醍醐天皇)した翌年の寛平10年(898年)に左兵衛少尉に任ぜられると、延喜3年(903年)右衛門尉と武官を歴任する。延喜11年(911年)従五位下に叙爵。延長4年(926年)出羽介に任ぜられ、祖父・興世や父・滋実に続いて出羽国に赴任している。
勅撰歌人として、『古今和歌集』に和歌作品1首が採られている[1]。
官歴
『古今和歌集目録』による。
系譜
注記のないものは『尊卑分脈』による。
- 父:藤原滋実または藤原正野[2]
- 母:布施貴子
- 妻:従五位下忠直の娘(姓不詳)
- 男子:藤原清兼
- 男子:藤原清忠
- 男子:藤原清茂
- 男子:藤原清明
- 男子:藤原清雅
脚注
- ^ 『勅撰作者部類』
- ^ 『古今和歌集目録』による一説
参考文献