聖福寺(しょうふくじ)は、岩手県八幡平市にある曹洞宗の寺院。山号は江峰山。
歴史
開山は盛岡永泉寺二世尽室長呑禅師、開基は寺田城主北氏で慶長元年(1596年)といわれる。
白坂観音堂
境内に奥州三十三箇所第三十一番所札所白坂観音堂がある[1]。もと鹿角街道沿い七時雨山麓にあったが、大正8年(1919年)観音堂別当南嶽院の還俗によって聖福寺に移されたものである[1]。この堂は、神亀5年(728年)に聖武天皇の勅願により行基が創建したと伝えられ、桂清水(天台寺)、御堂観音(正覚院)とともに、三観音あるいは兄弟観音と呼ばれている。
文化財
- 木造地蔵菩薩立像 - 南部藩家老楢山佐渡の守り本尊であったと伝えられており、作風は平安時代末期の様相を残している。無襞で袈裟が墨書されているのが特徴である。
- 寺田城跡 - 寺院裏山に所在。天文年間(1538年 - 1554年)三戸南部二十三代安信の弟石川高信による築城とされる。天正10年(1582年)、北家が450石を南部氏から賜り、初代愛一(ちかかず)が治め、鹿角の防御にあたった。しかし明暦元年(1655年)4代岩松が幼童にして死去すると、継子の無い北氏は禄を没収される。このとき、家臣佐々木六助が聖福寺に4石分を残し、永代供養を申しつけ殉死する。主従の墓石が城の北側墓地に残っている。標高314m、比高35m、東西140m、南北200m。東側は河川による自然の水濠になっており、北から西南にかけてはいまなお二重の空堀跡が残っている。
交通アクセス
近隣情報
脚注
外部リンク