『緑川警部シリーズ』(みどりかわけいぶシリーズ)は、2009年から2012年までTBS系「月曜ゴールデン」で放送された刑事ドラマシリーズ。全4回。主演は西岡徳馬。
登場人物
横浜南警察署
刑事課
- 緑川有一
- 演 - 西岡德馬
- 課長。階級は警部。「検挙率100%の男」と呼ばれる刑事。その実績を買われ横浜西署から引き抜かれた。捜査方針も「検挙率100%を目指す」であり、巧妙や難解な手口でも必ず犯人を逮捕する事で周囲に知らしめる事が防犯にとって必要と考える。さらに、事件を追う中で捜査関係者の誰一人信用しない一方で犯人と疑われた男に詫びる為、自分を殴らせる事で納得させる事も。横浜西署時代[注 1]、事件捜査中に自分の部下・坪井透を、制止を振り切って射殺という形で殉職させてしまった過去があり、自分の戒めの為に部下の形見となった穴が空いたネクタイを毎日締めていたが、真相を知った今日介に返している。最初の妻の死後再婚している。
- 坪井今日介
- 演 - 魔裟斗[1]
- 刑事。4年前に殉職した坪井透の弟。怪我をして刑事を続けるか悩んでいた時期がある。第1作では、緑川を兄の敵と思い、捜査方針に反発していたが、陽子から真相[注 2] を知り確執が消えた。兄の形見であったネクタイを緑川から渡されて以来、締めている。
- 谷口雄作
- 演 - 前川泰之[2](第1作)
- 刑事。
- 佐久間昌美
- 演 - 蟹瀬令奈(第1作)
- 刑事。
- 水田亮介
- 演 - 中山峻(第1作)
- 刑事。
- 久本孝之
- 演 - 児嶋一哉(アンジャッシュ)(第2作・第3作)
- 刑事。横浜西署から赴任してきた刑事で、横浜西署時代は緑川の部下だった。横浜西署時代に離婚して現在は独身。自身の離婚の原因は、緑川にこき使われて、家庭を顧みなかったのが原因だと思っていて、赴任後は、時々緑川を見下す態度をとっている。
- 浅見玲子
- 演 - 甲斐まり恵[3](第2作・第3作)
- 刑事。
- 水沼亮介
- 演 - 井田國彦(第2作 - 第4作)
- 刑事。
- 谷田部健作
- 演 - 内浦純一(第2作 - 第4作)
- 刑事。
- 守口
- 演 - 篠谷美緒(第3作)
- 刑事。
- 加藤
- 演 - 大矢晃弘[4](第3作)
- 刑事。
- 吉住早苗
- 演 - Sharo(第4作)
- 刑事。
- 花田誠
- 演 - 柴田英嗣(アンタッチャブル)(第4作)
- 刑事。
警務課
- 溝口孝純
- 演 - 大和田獏
- 課長。緑川とは旧知の仲。かつては「カミソリ」と呼ばれた敏腕刑事だった。7年前に妻に先立たれ、幼い子供を育てる為に配置転換を希望し現在に至る。警務課に移ってからは、事件と捜査に無関心であったが、「刑事は捨てても、警察官としての魂は捨てるな」と緑川に諭され、かつての刑事魂が戻りつつある。伸びたラーメンが好物なのは刑事時代の習性[注 3]。
- 安田恵
- 演 - 中村千怜
- 婦警。
署長
- 綱島大悟
- 演 - 高橋ジョージ
- 署長。やたらと自慢話をすることを部下に指摘されている。緑川を引き抜く際、大学の先輩である県警本部長に頼み込んだのだが、元部下の殉職の件を知らなかった。
緑川家
- 緑川陽子
- 演 - 三船美佳
- 有一の2度目の妻。一美とは高校の同級生であり、29歳年下である。第1作で男の子[注 4] を出産する。今日介とは以前から面識があり、真実を知らないまま有一との確執を続ける今日介に我慢できなくなり、隠していた真実を打ち明けた。
- 緑川一美
- 演 - 飯沼千恵子[5]
- 有一の最初の妻との娘。陽子とは親友だが、死んだ母を気遣って「お母さん」とは呼んでいない。
- 緑川翼
- 演 - 守田聖正(第1作・第2作)、堀田燿平(第3作・第4作)
- 有一の最初の妻との息子。一美の弟。
- 緑川正義
- 演 - 矢村央希[6](第4作)
- 有一と陽子の息子。
その他
- 三田村幸乃
- 演 - 清水めぐみ
- 横浜南署に出前で出入りする中華料理屋のおかみ。いつも溝口に好物の伸びたラーメンを届けており、署内では溝口とともに緑川に助言を与えることもしばしば。一人っ子である[注 5]。
- 中山文也
- 演 - 瞬之介(第2作 - 第4作)
- 一美の恋人。
ゲスト
- 第1作「緑川警部 VS 86人の容疑者」(2009年)
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- 第2作「緑川警部 VS 16時02分の路線バス」(2010年)
-
- 第3作「緑川警部 VS 殺人トランプ」(2011年)
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- 第4作「緑川警部 VS 33分の勇気」(2012年)
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スタッフ
放送日程
話数 |
放送日 |
サブタイトル |
脚本 |
監督 |
視聴率
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1 |
2009年06月22日 |
緑川警部 VS 86人の容疑者 |
今井詔二 |
松本健 |
13.4%
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2 |
2010年07月26日 |
緑川警部 VS 16時02分の路線バス |
12.6%
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3 |
2011年09月12日 |
緑川警部 VS 殺人トランプ |
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4 |
2012年12月17日 |
緑川警部 VS 33分の勇気 |
08.9%
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脚注
注釈
- ^ 第1作から4年前の設定。
- ^ 刑事を続けるかを悩んでいた自分に対し、「これが刑事だ」と見せるための兄の暴走が殉職につながってしまった真実を知る事で今日介が傷ついてしまうのではと有一が配慮した事。
- ^ 第1作の劇中で、「いつ何時事件が起きて現場に飛び出さなければならない刑事にとって、署に帰って来た時に伸び切ったラーメンを食べる事に慣れてしまう」との説明がある。
- ^ 第1作の劇中ラストで、「正義」と有一が命名している。
- ^ 第1作の劇中、捜査対象者への聞き込みのシーンにて。
出典
外部リンク