綾町

あやちょう ウィキデータを編集
綾町
照葉大吊橋
地図
町庁舎位置
綾町旗 綾町章
町旗
1979年制定
町章
1822年制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 宮崎県
東諸県郡
市町村コード 45383-8
法人番号 9000020453838 ウィキデータを編集
面積 95.19km2
(境界未定部分あり)
総人口 6,537[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 68.7人/km2
隣接自治体 宮崎市小林市児湯郡西米良村東諸県郡国富町
町の木 照葉樹
町の花 イワツツジ
綾町役場
町長 松本俊二
所在地 880-1392
宮崎県東諸県郡綾町大字南俣515
北緯31度59分57秒 東経131度15分11秒 / 北緯31.99903度 東経131.25294度 / 31.99903; 131.25294座標: 北緯31度59分57秒 東経131度15分11秒 / 北緯31.99903度 東経131.25294度 / 31.99903; 131.25294
綾町役場
綾町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

綾町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

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綾町(あやちょう)は、宮崎県中西部に位置するで、東諸県郡に属する。「有機農業の町」、「照葉樹林都市」[1]などをスローガンとする町おこしの成功例として知られ、自然の中での人間らしい生活を求める全国各地からの移住者が増加している。

2012年7月12日に国内では32年ぶり5ヶ所目となるユネスコエコパークに登録された。

地理

南部は宮崎平野の西端にあたり、北部は九州山地で急峻であるが、国内最大級の規模の照葉樹林(綾の照葉樹林)が広がっている。また、宮崎市との関わりも深く宮崎都市圏に属している。森林セラピー基地認定。

隣接している市町村

地名

大字は以下のとおりである。

  • 入野
  • 北俣
  • 南俣

これとは別に、町内は以下の地区に分けられる。

  • 北麓
  • 南麓
  • 割付
  • 埜道
  • 竹野
  • 宮原
  • 久木野々
  • 二反野
  • 倉輪
  • 立町
  • 揚町
  • 中堂
  • 四枝
  • 西中坪
  • 東中坪
  • 上畑
  • 尾立
  • 神下
  • 宮谷
  • 古屋
  • 昭和

歴史

古くは、"阿陀能奈珂椰"(あだのなかや)と呼ばれ、それが縮んで"阿椰"に、次いで"綾"となった。奈良時代から日向国の交通の要衝であり、駅がおかれていた。鎌倉時代から戦国時代までは伊東氏、江戸時代は薩摩藩領となって島津氏が統治した。外城制度においては北俣・南俣が綾郷、入野が高岡郷に属した。

近現代

行政

綾城からみた綾町市街地

歴代町長

氏名 就任年 退任年
  郷田實 1966年 1990年
  前田穣 1990年 2019年
籾田学 2019年 現職

町議会

  • 定数10人(任期は2023年4月30日まで)

主な受賞

経済

産業

  • 基幹は農業で、町を挙げて取り組んできた有機農業(綾町では「自然生態系農業」とも呼ばれる)は町のブランドとなっている。綾牛(黒毛和種)、綾[3]地鶏といった畜産品とともに、関東・関西地区の百貨店等で、希少な高級農産物として店頭に並ぶこともある。
  • 町と農業協同組合(JA綾町)が設立した綾町農業支援センターに20人弱の「お助けマン部隊」を配置し、高齢農家には難しい重作業や販路開拓を担当している[4]
  • 照葉樹林の恩恵を活かし、草木染めによる染織工芸、地元産木材による木竹工芸、地元の土を使った陶芸、自然をモチーフにしたガラス工芸など、様々な手工芸作りも行われている。また、碁盤将棋盤などに欠かせない良質のが産出されるため、とりわけタイトル戦などに用いられる最高級品には、この地で創られたものが珍重される。

地域

人口

綾町と全国の年齢別人口分布(2005年) 綾町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 綾町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
綾町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 7,748人
1975年(昭和50年) 7,339人
1980年(昭和55年) 7,261人
1985年(昭和60年) 7,309人
1990年(平成2年) 7,385人
1995年(平成7年) 7,419人
2000年(平成12年) 7,596人
2005年(平成17年) 7,478人
2010年(平成22年) 7,224人
2015年(平成27年) 7,345人
2020年(令和2年) 6,934人
総務省統計局 国勢調査より

教育

小・中学校

町立

交通

空港

最寄りの空港は宮崎空港

鉄道

町内を鉄道路線は通っておらず、町外の鉄道駅からも遠く離れている。JR九州日豊本線宮崎駅から、または南宮崎駅前の宮交シティから綾町へ向かう路線バスが運行されている[5]

1922年に宮崎町-綾村間(13哩)の電気鉄道の免許状[6]が下付されたが、1928年にようやく宮崎電気鉄道株式会社[7]を設立したものの工事は資金不足から中断。1933年免許一部失効(本庄町-綾村間)[8]し残りの区間も1938年に免許失効[9][10][11]となった。このため過去に当町内に鉄道が通っていたこともない。

道路

高速道路

町内には通っていない。最寄りICは、国富スマートインターチェンジ宮崎西インターチェンジ西都インターチェンジ(ともに東九州自動車道)、または高原インターチェンジ宮崎自動車道)など[注釈 1]

国道

県道26号宮崎須木線(綾町役場前)

町内を国道は通っていない。

主要地方道

一般県道

バス

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

綾の照葉樹林
綾城
錦原(にしきばる)台地
綾ふれあい館(綾町商工会)
  • 九州中央山地国定公園
  • 綾城 - 伊東四十八城の一つ。
  • 国際クラフトの城
  • 綾馬事公苑
  • 尾立展望台
  • 尾立縄文遺跡
  • サイクリングターミナル
  • 綾川荘
  • 式部谷ふれあい広場
  • 松原公園自然プール
  • 川中キャンプ場
  • 酒泉の杜
  • 錦原運動公園
  • 綾ふれあい館
  • 工芸品の工房各種
    • 綾の手紬染織工房(染織)[1]
    • 熊須碁盤店(木工)[2]
    • グローバルヴィレッヂ綾(木工)[3]
    • 長友製材所(木工)[4]
    • 陶房八十一(陶芸)[5]
    • グラスアート宮崎綾工房 (硝子工芸)[6]
  • 飲食店
    • 綾の里(郷土料理)[7]

祭事・催事

雛山(綾手づくりほんものセンター展示分、2024年)
  • 桜祭り(3月
  • 照葉樹林マラソン(10月上旬)
  • 綾競馬(11月
ウィキニュースに関連記事があります。宮崎県の綾町で第31回「綾競馬」が開催される【2012年11月5日】
ウィキニュースに関連記事があります。綾町の風物詩「綾競馬」が2015年も例年通り34回目の開催【2015年11月28日】
  • あや工芸祭り(11月

出身者

テレビ番組

脚注

  1. ^ “宮崎の新スポット・綾”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年8月1日) 
  2. ^ 宮崎の森:新種のキノコ発見 岩肌に花びらのように群生
  3. ^ 宮崎県産”綾牛、綾豚”JA綾町(2018年4月1日閲覧)
  4. ^ 【経済観測】青山浩子(農業ジャーナリスト)「小さな町の大きな挑戦」『毎日新聞』朝刊2018年2月21日
  5. ^ 綾町役場ウェブサイト「綾町役場へのアクセス」では南宮崎駅で下車し宮交シティでバスに乗り継ぐ経路のみを案内している。
  6. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年10月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第37回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  8. ^ 「鉄道免許一部失効」『官報』1933年12月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 「鉄道免許取消並失効」『官報』1938年6月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 田尻弘行『宮崎交通鉄道部』ネコパブリッシング、2005年、15-16頁
  11. ^ 森口誠之著鉄道未成線を歩く私鉄編p172
  12. ^ 有機野菜を身近に~食の安全に挑む新ビジネス~ - テレビ東京 2008年2月19日

注釈

  1. ^ 綾町役場ウェブサイト「綾町役場へのアクセス」では東九州道は宮崎西IC、宮崎道は高原ICからの経路を案内している。

関連項目

外部リンク