福楽寺(ふくらくじ)は、三重県鈴鹿市にある、高野山真言宗の仏教寺院。
概要
山号は 東光山(とうこうさん)。本尊は薬師如来。
三重県の無形民俗文化財となっている、「伊奈冨神社の獅子神楽」を行うときは、当山に初奉納する習わしが、伝承されている。また、高野山の管長となった土宣法龍が、6歳のとき当寺で修行したという記録が残されている。
歴史
聖武天皇(在位724年 - 749年)が東大寺の大仏を建立する際、神意奉詞のため伊勢神宮へ行基菩薩を遣わした。途中この地方で悪疫が流行しているのを知った行基は、薬師如来像を自ら彫刻し、開眼供養、平癒祈願を行ったところ、悪疫は平癒したといわれ、これが当山の起こりであると伝えられる。
往時は、荘厳な伽藍を有していたというが、織田信長の伊勢進攻の兵火により焼失してしまうが、幸いにも本尊は難を免れたという。
現在の本堂は、明治期に再建されたもので、本尊の薬師如来は、30年に1度開帳され、他に千手観音、弘法大師各像が安置されている。
年中行事
- 2月節分の日 - 節分会
- 3月15日 - 涅槃図公開
- 7月14日 - 天皇祭、火渡りまつり
近隣施設
アクセス
脚注
参考文献
- 滝本昭二『三重四国八十八ヵ所霊場』三重四国八十八ヵ所霊場会
関連項目
外部リンク