神戸ルージュ(こうべルージュ)は、イチゴ品種「神戸1号」の愛称[1]。
概要
1960年に神戸市北部指導農場(北区有野町)にて開発された露地栽培用イチゴで、当時は「神戸1号」と命名された。神戸市が開発した唯一のイチゴ品種である。果肉が固いため出荷時、運送時に傷が付きにくい。その後、ハウス栽培が主流となり、1971年頃には生産されなくなり自然消滅していた。2012年になり、地域おこしの一環で北区大沢町の農業経営者、池本喜和が復活させ、2015年現在1800株を栽培。神戸市長の久元喜造が「神戸ルージュ」の愛称を付け神戸市の特産品として普及させる戦略を立てた[1][2][3][4]。
その後、神戸市から依頼された菓子メーカーのシンケールスが神戸ルージュを使用したショートケーキを約1年がかりで開発。神戸ルージュ特有の甘酸っぱく濃厚な味を生かし、柔らかなスポンジと口溶けの良い生クリームを使ったレシピを完成させ、その後そごうやシンケールス直営店「ファクトリーシン」などで苺ショートケーキとして販売されるに至った[1][2][4]。
「神戸ルージュ」のルージュは、フランス語で、赤や口紅、頬紅などの意味[4]。
出典
関連項目