石巻コミュニティ放送株式会社(いしのまき-ほうそう)は、宮城県石巻市の一部地域を放送区域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。
ラジオ石巻の愛称でコミュニティ放送をしている。
概要
聴取エリアは、石巻市の内、旧石巻市の大半、旧桃生町、旧河南町、旧河北町の平野部を中心とした地域、矢本町、鳴瀬町が合併した東松島市の大半で、可聴人口は20万5千人、世帯数は5万5千世帯[1]。
自社制作番組以外はJ-WAVEを放送する。
沿革
- 1996年(平成8年)
- 9月18日 - 石巻コミュニティ放送株式会社設立。
- 1997年(平成9年)
- 1月14日 - 放送局(現特定地上基幹放送局)の免許申請が受理される。
- 5月27日 - 放送局の免許取得。
- 5月28日 - 開局。当時は石巻市丸井戸2丁目4-4に本社・演奏所があった。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震が発生。数時間後に日和山公園にある送信所との回線が断絶し、放送が続行できなくなる。
- 3月13日 - 移動中継車の機材を日和山公園へ移動して、放送を再開する。テントを張り開設した「青空スタジオ」から市民の安否情報を流し続けた。
- 3月16日 - 石巻市が臨時災害放送局いしのまきさいがいエフエム(コールサインJOYZ2S-FM、出力100W)の免許を取得。当社の設備を使用して運用開始。一時は石巻市役所にも臨時局を設け2局で運用した。被災したリスナーから「音楽が聴きたい」とリクエストがあり、2011年4月からは音楽を流し始めた[2]。
- 2015年(平成27年)
- 3月13日 - 石巻市が受信障害対策中継放送の制度による欠山(河南・桃生・河北西部地区)・大草山(雄勝・北上・河北東部地区)・硯上山(牡鹿地区)ギャップフィラー中継局の免許取得(出力は各々10W、5W、5W)。
- 3月25日 - 臨時災害放送局の運用終了。
- 3月26日 - 欠山・大草山・硯上山ギャップフィラー中継局開局。
- 2017年(平成29年)
- 2月14日 - 石巻市が桃生・渡波・稲井ギャップフィラー中継局の予備免許取得(出力は各々3W、10W、5W)。
- 3月15日 - 石巻市が桃生・渡波・稲井ギャップフィラー中継局の免許取得[3]。
- 2021年(令和3年)
番組
- モーニング764(月曜 - 金曜 8:00 - 8:59)
- らじいしワイド764(月曜 - 木曜 9:30 - 11:59、金曜 10:00 - 11:59(水曜日は〜水曜アイドル石巻〜))
- 午後もやっぱり764(月曜 - 金曜 13:00 - 15:59)
- 夕方やっぱり764(月曜 - 金曜 16:00 - 17:59)
- みんなの夢ぼうけん(月曜 - 金曜 10:30 - 10:37)
- 東松島なんだりかんだり(火曜 18:00 - 18:29)
- 予習のいらない短歌よもやま塾(第2・4火曜 19:00 - 19:29)
- スウィートロックカフェ(土曜 10:00 - 10:29)
- 梶原あきらの昼うた大放送!!(木曜 12:00 - 12:58)
- ビートルマニア(土曜 11:00 - 11:29)
- DISCO AFFAIR(第2・4火曜 18:30 - 18:59)
- 谷川住職の石巻弁講座(第2・4水曜 17:00 - )
- 劇場キネマティカ(金曜 12:30 - 12:59)
- いぎなり東北産の いぎなり”やるっちゃ”東北産!マシマシ!!(金曜 18:30 - 18:59)
防災ラジオ
石巻市は、2015年(平成27年)より防災ラジオ(緊急告知FMラジオ)を各世帯、事業所を対象に販売している[6]。
脚注
- ^ 会社概要(Internet Archiveのアーカイブ:2015年10月19日収集)
- ^ "石巻と気仙沼、「臨時災害放送局」の今 地域第一のコミュニティーFMとして【震災9年 東北と復興五輪(3)】". J-CASTニュース. 29 March 2020. 2024年5月22日閲覧。
- ^ 取得日は、無線局等情報検索結果(総務省電波利用ホームページ)による。
- ^ 情報流通行政局 衛星・地域放送課 地域放送推進室 (2021年10月1日). “外資規制の遵守状況に関する調査の結果”. 総務省. 2021年10月31日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2021年10月1日). “放送事業者の外資規制違反問題 3社で違反確認 行政指導 総務省”. NHKニュース. 2021年10月29日閲覧。
- ^ 防災ラジオを販売しています 石巻市 更新日:2015年4月3日(国立国会図書館のアーカイブ:2015年4月4日収集)
関連項目
外部リンク