熊野神社(くまのじんじゃ)は、茨城県行方市の神社。祭神に伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冉命(いざなみのみこと)・素戔嗚命(すさのおのみこと)の三神をまつる[1]。
例祭は毎年11月23日で、ほかに1月1日と6月23日の御盛替神事がある[1]。神社周囲の常緑性広葉樹林は、島並熊野自然環境保全地域特別地区に指定されている[1]。
歴史
1394年(応永元年)に、当時の領主島並氏によって創建されたと伝えられが、天正九年(1581年)島並幹国らによる造営の棟札もある[1]。1658年(万治元年)に火災に遭ったが、翌年に麻生藩の藩主だった新庄直好の支援もあり再建された[2]。
当初は「熊野大権現」という名称であったが、1870年(明治3年)に「熊野神社」に改称された[3]。
当社の本殿は、茨城県の文化財に指定されている。再建された年である「万治二年」の棟札もある[3]。
文化財
- 熊野神社本殿(附棟札8枚)(茨城県指定文化財 平成7年1月23日指定)[4]
- 構造は一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で銅板葺、周囲の絵様繰形(えようくりがた)は江戸時代末期のものである[1]。万治二年の棟札が現存し、平成7年1月に本殿と棟札8枚が茨城県指定文化財に指定された[1]。
-
正面の石灯篭
-
参道の石段と石灯篭
-
拝殿
-
本殿(茨城県指定有形文化財)
交通アクセス
脚注
参考文献
- 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年