渡 正監(わたり まさみ、1897年(明治30年)9月5日 - 1953年(昭和28年)2月7日[2])は、日本の内務官僚。上海共同租界警視総監。
経歴
貴族院議員・錦鶏間祗候渡正元の九男として生まれ、兄渡干城の養子となった。1921年(大正10年)、東京帝国大学法学部政治学科を卒業し、文官高等試験行政科・外交科に合格した。東京府属、社会局属、大阪府警視・保安課長、警察講習所教授、和歌山県書記官・警察部長、静岡県書記官・学務部長、福島県書記官・警察部長、青森県書記官・総務部長、東京府書記官・経済部長、千葉県書記官・総務部長を歴任した。
1941年(昭和16年)に在中華民国大使館参事官に転じ、翌年から上海共同租界警視総監も兼ねた。
戦後、公職追放となった[5]。
栄典
- 勲章等
- 外国勲章佩用允許
著書
- 『民事紛争と其解決』(大学書房、1929年)
- 『警察行政の理論と実際』(警察新報社、1929年)
- 『警察実務大綱 民事法律関係を中心とする』(法制時報社、1931年)
- 『警務大系』上・下(警務研究会、1932年) - 清水重夫との共著
親族
脚注
- ^ 戦前期官僚制研究会編『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』東京大学出版会、1981年。
- ^ 『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』164頁。
- ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。
- ^ 「根本博外四名外国勲章受領及佩用の件」 アジア歴史資料センター Ref.A10113538400
参考文献
- 校友調査会編『帝国大学出身名鑑』校友調査会、1934年。
- 人事興信所編『人事興信録 第11版(下)』人事興信所、1937年。
- 人事興信所編『人事興信録 第14版(下)』人事興信所、1943年。
- 秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。