河川プール(かせんプール)は、河川に設けられたプール。
概要
河川の一部を堰き止めてプールとするか、河川敷などに設けたプールに河川から取水した水を貯える。いずれの形態にせよ、河川の水をそのまま用いるため、水質がよく、水温が高い必要があり、西日本の河川の上流や中流に夏季に設けられることが多い。
このうち、河川の一部を堰き止めてプールとしたものは最も原始的な形態であり、かつては、プール設備のない山間部の学校などでよく見られた。河川のうちの危険が低い箇所を選んでプールとしており、区域が限られていて監視の目が行き届きやすいため、天然の川での川遊びに比べると安全である。しかし、流水をそのまま用いることになるため水温が低く、降雨などによる流量(水深)の増減、流速の緩急などの変化があるという欠点がある。
近年では、河川敷などにプールを設け、その水を河川から取水する形式の河川プールが多く建設されている。この場合には、単に川を堰き止めた場合に比べ、流量や流速を調整できるなど、より一般のプールに近い性格を有する。川から取水してからプールに注ぐまでに浅い水路を経由させて、多少ではあるが水温を上昇させる仕組みを持つものもある。
河川プールの例