梶取埼灯台(かんとりさきとうだい)は、和歌山県東牟婁郡太地町梶取崎に建つ灯台である[1]。梶取埼ナミノリ礁照射灯(灯台表番号:2885)が併設されている。
吉野熊野国立公園の特別地域内に指定あり、太平洋を望む景勝地となっている。梶取崎(かんどりざき)という地名は、熊野灘を航行する船舶が、この岬を目標にして梶を取ることに因むといわれている。
周辺は芝生広場になっており、そこにある「夫婦いぶき」は樹齢350年以上の天然記念物である[2]。
歴史
古くから海上交通の重要な地点だったため、昔は鯨を発見するための「山見」が置かれ、捕鯨船に指令を送る狼煙場や初代紀州藩主・徳川頼宣が元和5年(1619年)頃に設置した船見御番所があった。
付近の燈明崎には寛永13年(1636年)に設置された燈明台があったが、1872年(明治5年)に廃止され、梶取崎付近の海上交通は極めて不便になっていた。そのため、1899年(明治32年)11月に竣工、初点灯された。
1963年(昭和38年)3月、改築された。
周辺情報
出典
- ^ “灯台要項1”. 第五管区海上保安本部. 2018年4月1日閲覧。
- ^ “南紀熊野ジオパーク”. 南紀熊野ジオパーク推進協議会. 2022年8月25日閲覧。
関連項目