柳津町(やないづまち)は、福島県会津地方に位置し、河沼郡に属する町。
奥会津の入り口に位置し、圓蔵寺の門前町として発展してきた。赤べこ伝説発祥の地である。
地理
南端に博士山(はかせやま、1482 m)があり、南部は山地が目立つ。町を南北に滝谷川が流れ、町の北部を横切る只見川に合流する。只見川に沿ってJR只見線や国道252号が走る。
只見川沿いには河岸段丘が発達し、なかでも只見川の水面から100 mほどの高さにある郷戸原は、町内で最も大きな平地となっている[1]。この郷戸原はもともと稲作が困難な土地であったが、西山地区からトンネルで水を運ぶ用水路が昭和20年代に完成したことで、稲作地帯となった[2]。
只見川と銀山川の合流点にはウグイの生息地「魚淵」があり、「柳津ウグイ生息地」として国の天然記念物となっている。
砂子原カルデラが形成されており、豊富な地熱は柳津西山地熱発電所にて利用されている。
気候
町域全体が豪雪地帯対策特別措置法に基づく特別豪雪地帯に指定されている。
人口
柳津町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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6,817人
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1975年(昭和50年)
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6,013人
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1980年(昭和55年)
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5,678人
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1985年(昭和60年)
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5,519人
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1990年(平成2年)
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5,343人
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1995年(平成7年)
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5,136人
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2000年(平成12年)
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4,669人
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2005年(平成17年)
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4,260人
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2010年(平成22年)
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4,009人
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2015年(平成27年)
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3,536人
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2020年(令和2年)
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3,081人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
沿革
郵便
教育
中学校
小学校
交通
鉄道路線
路線バス
道路
名所・旧跡・観光
圓蔵寺の門前町には粟饅頭屋が軒を連ね、「あかべこ通り商店街」が形成されている[3]。門前町ではかつて柳津六坊と呼ばれるなど宿坊の町としての歴史もあり、現在でも温泉宿が営業を続けている[4]。
道の駅会津柳津にてレンタサイクルの貸出があり、隣接する三島町と相互乗り捨て可能となっている点が特筆される[5]。
文化・名物
食文化としては、えご(いごねり)や車麩など越後から伝わったものがあるほか、ニシンを多く食するのが特徴的[6]。
- 七日堂裸まいり(1月7日)
- ニンギョウマンギョウ(2月2日) - 西山地域の冑中地区で行われる、藁人形を用いた伝統行事[7]。
- 久保田三十三観音まつり(4月29日)[8]
- 圓蔵寺霊まつり、稚児行列(8月10日)[4]
- センドムシ(タイマツブチ)(10〜11月) - 西山地域の砂子原地区で旧暦9月に行われる、御神木を燃やす伝統行事[7]。
- 十三講まいり - 数えで13歳になった子どもが対象[8]。
- 微細彫刻 - 大きさ0.2〜3.5 cmほどの小さな仏像[9]。伝承によれば大同年間(806〜810年)が起源とされるが、2024年現在、技術を持つのは町内に1人のみ[4]。
- 粟饅頭
- ソースカツ丼 - 柳津ではカツの下に卵焼きが敷かれるのが特徴[9]。
- 博士そば[9]
ゆかりの人物・作品
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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