有楽興行株式会社(ゆうらくこうぎょう)は、福岡県福岡市中央区に本社を置き、映画事業、外食事業、不動産事業を行う日本の企業。福岡市、北九州市、下関市、長崎市、鹿児島市などで飲食店や映画館を経営・運営している。鹿児島中央駅前のアミュプラザ鹿児島にて鹿児島ミッテ10を株式会社ティ・ジョイと共同で運営していることで知られる。
歴史
1953年(昭和28年)に映画興行会社として設立され、福岡県福岡市に福岡文化劇場を、山口県下関市に下関文化劇場を開館させた。1988年(昭和63年)7月に鹿児島県鹿児島市に開館させたシネシティ文化は、4スクリーンを有する九州初の複合映画ビルであり、シネマコンプレックスとされることもある。1992年(平成4年)には外食事業にも進出し、九州地方の県庁所在地などにレストランや居酒屋などを多数オープンさせている。2013年(平成25年)には設立60周年を迎えた[1]。
年表
映画事業 (年表)
- 1953年(昭和28年)6月17日 - 福岡市に福岡文化劇場が開館、下関市に下関文化劇場が開館。
- 1981年(昭和56年)12月 - 下関市の下関文化劇場1階に文化シネマが開館。
- 1982年(昭和57年)2月 - 北九州市に黒崎文化劇場が開館。
- 1985年(昭和60年)4月 - 鹿児島市に文化プラザ80・文化プラザ120が開館。
- 1987年(昭和62年)7月 - 北九州市に小倉有楽100・小倉有楽150が開館。
- 1988年(昭和63年)5月 - 福岡市にシネテリエ天神が開館。
- 1988年(昭和63年)7月 - 鹿児島市にシネシティ文化が開館。
- 1989年(平成元年)3月 - 北九州市に黒崎文化2が開館。
- 1997年(平成9年)7月 - 北九州市にシネシティ有楽1・2・3が開館。
- 2004年(平成16年)9月 - 鹿児島市に鹿児島ミッテ10が開館。
外食事業
- 1992年(平成4年)4月 - 鹿児島市にキリンビアレストラン有楽市場鹿児島店がオープン。
- 1993年(平成5年)3月 - 北九州市にキリンビアレストラン有楽市場小倉店がオープン。
- 1994年(平成6年)4月 - 鹿児島市ににタイの食卓サバーイがオープン。
- 1994年(平成6年)11月 - 福岡市に有楽市場天神店がオープン。
- 1996年(平成8年)7月 - 鹿児島市に居酒屋朝次郎鹿児島店がオープン。
- 1997年(平成9年)7月 - 北九州市に居酒屋朝次郎小倉店がオープン。
- 1998年(平成10年)3月 - 鹿児島市に地中海風居酒屋有楽市場UNO鹿児島店がオープン。
- 1998年(平成10年)11月 - 北九州市に地中海風居酒屋UNO有楽市場 小倉店オープン。
- 2000年(平成12年)3月 - 福岡市にビアレストランパブキリン朝次郎天神ビル店がオープン。
- 2000年(平成12年)9月 - 長崎市に焼肉有楽市場アミュプラザ長崎店がオープン。
- 2002年(平成14年)4月 - 長崎市に魚菜や朝次郎アミュプラザ長崎店がオープン。
- 2003年(平成15年)11月1日 - 鹿児島市に炉庵鹿児島店がオープン。
- 2004年(平成16年)9月 - 鹿児島市に魚菜や朝次郎アミュプラザ鹿児島店がオープン。
- 2010年(平成22年)7月1日 - 長崎市に魚菜や朝次郎長崎店がオープン。
- 2014年(平成26年)6月1日 - 鹿児島市に居酒屋朝次郎天文館店がオープン。
現在経営・運営している店舗
映画事業
- 鹿児島ミッテ10(鹿児島県鹿児島市)
- 株式会社ティ・ジョイと共同で運営している。10スクリーン、計1816席+車いす17席。デザイン担当は東京都のフィールドフォー・デザインオフィス。鹿児島市中央町1-1のアミュプラザ鹿児島本館6階に2004年(平成16年)9月17日開館。2007年(平成19年)に鹿屋市に公設のリナシアターが開館した際には、接客や映写技術などスタッフの研修を受け入れている[2]。2018年(平成30年)7月13日にはシアター10に鹿児島県初のIMAXデジタルシアターを設置した[3]。
外食事業
- ビアレストラン パブキリン(飲食店) - 福岡市
- 居酒屋朝次郎 天神ビル店(飲食店) - 福岡市
- 魚菜や朝次郎 アミュプラザ鹿児島店(飲食店) - 鹿児島市
- 居酒屋朝次郎 天文館店(飲食店) - 鹿児島市
- 魚菜や朝次郎 アミュプラザ長崎店(飲食店) - 長崎市
出典は公式サイト[4]
かつて経営・運営していた店舗
映画事業
- シネテリエ天神(福岡県福岡市)
- 1スクリーン、60席。1983年(昭和58年)に天神の親不孝通りにテアトル天神として開館。ミニシアターだった。1988年(昭和63年)に有楽興行が運営を引き継いでシネテリエ天神に改称。2009年(平成21年)10月16日に天神シネマに改称して成人映画館に。2010年(平成22年)10月29日閉館。2009年時点で支配人を務めていた杉井昌明はシネテリエ天神が「九州初のミニシアター」だったとしている[5]。
- シネシティ文化(鹿児島県鹿児島市)
- 開館時は4スクリーン。閉館時は7スクリーン。1988年(昭和63年)7月23日に天文館の千日町に開館。2004年(平成16年)9月17日に鹿児島ミッテ10を開館させたことで客足が減り、2006年(平成18年)6月5日に休館。「九州初の複合映画ビル」であり、有楽興行はシネシティ文化が「九州初のシネマコンプレックス」であるとしている。
- 小倉シネシティ有楽(福岡県北九州市)
- 小倉区(現:小倉北区)大正町にあった小倉有楽劇場を前身に、1987年(昭和62年)7月、小倉有楽100・有楽150として2スクリーン化。その後1997年(平成9年)7月5日、東京第一ホテル小倉地下1階に移転し、上記の名称で3スクリーン化した。しかし2000年(平成12年)にシネプレックス小倉、2003年(平成15年)にT・ジョイリバーウォーク北九州がオープンしたことで競争が激化した結果、2003年8月31日をもって閉館[6]。入居していた東京第一ホテル小倉は2007年(平成19年)7月5日付でホテルマネジメントインターナショナルに譲渡され「ホテルクラウンパレス小倉」に改称し現在に至っている。
スクリーン |
座席数 |
設備
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シアター1 |
278席 |
ドルビーデジタル・35mm映写機
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シアター2 |
132席
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シアター3 |
120席
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脚注
外部リンク