株式会社晋遊舎 (しんゆうしゃ、Shinyusha Co., Ltd.)は、雑誌や書籍の出版および、おすすめ商品の比較テストを行うWEBサイトを運営する企業。
概要
大洋図書 から独立する形で1995年 に創業。LDK 、MONOQLO を中心に商品テスト雑誌やパズル誌・実用書・ムック の発行を行っている。
かつては成人向け漫画やアダルトゲーム、Windows100% 、iP! を中心にファイル共有ソフト や技術的保護手段を回避するソフトの紹介などアンダーグラウンド 系を含む関連雑誌も発行していた。2007年 3月 に株式会社マックス に成人向け漫画・雑誌事業を移行させたが、2015年 10月 に晋遊舎に権利義務全部を承継し解散。2018年 2月21日 現在、成人向け漫画・雑誌の新規発行は行われておらず、過去に発行した単行本・画集の電子書籍版をマックス名義で販売するのみである[ 2] 。
2016年 10月3日 に有限会社プライマリーと共に日本初本格商品テストサイト「360.life」をオープン[ 3] 。2022年 現在、サイト名は「360LiFE 」に変わっている[ 4] 。2018年 9月4日 、開設されたチャンネルプラスの中で、最も高い成長率を見せ、ブランドを浸透させた媒体に贈られる「SmartNews Award 2018」の「チャンネルプラス賞」をスマートニュース より受賞[ 5] 。
関連会社には文部科学省 検定教科書 (道徳 科のみ)の発行・供給を行う日本教科書株式会社がある(代表者と住所が晋遊舎と同一[ 6] )。
事業内容
雑誌、書籍、パソコンソフトの企画、開発、制作、出版、販売および著作権、商標権、意匠権の管理業務
広告代理業務
コンピュータを使用した情報提供サービス業務刊行案内 主要月刊誌
刊行物
かつてはアンダーグラウンド系のパソコン誌を中心としていたが、現在はモノ系雑誌とパズル誌が同社発行物の大半を締めるに至っている[ 7] 。
月刊誌・定期誌
ムック
スマートフォン、食品雑貨、マネーなどの一つのテーマに絞り、完全ガイド 、お得ワザベストセレクション などの増刊ムックを多数展開している。
下記、ムック本はいずれも「100%ムック」シリーズに分類されている。
イラスト上達マガジン touch
Mac100%
パソコンシリーズ
完全ガイドシリーズ
お得技ベストセレクション
for Beginners
480円+税でスグわかる
わかる本シリーズ
Ambitious
パズルシリーズ
便利帖
歴史シリーズ
その他のムック
マンガ 嫌日流
マンガ日狂組[ 8] の教室
朝日新聞のトンデモ読者投稿
反日マンガの世界
TBS報道テロ全記録
嫌韓流実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル
嫌韓流実践ハンドブック2 反日妄言半島炎上編
マンガでわかる中国100の悪行
また中国か!90分でわかる「中国の悪行」大全
反日韓国人撃退マニュアル(著者:桜井誠 )
日本侵蝕 日本人の「敵」が企む亡国のシナリオ
ソウルお得技ベストセレクション
K-POP 美男時代
格闘マガジン FIGHTER
格闘ボディメイキング
柔術魂
Dropkick
フィギュアスケート世界選手権2007完全ガイド
DVDハイレベルコピー全書
GIMPですぐデキる!フォトレタッチ スーパーテクニック2007
Inkscape perfect guide
Windows100% Vista!
Linux100%
無料GETs!!ケータイ
ニコニコ動画ファンブック
究極マスターシリーズ
ニンテンドーWiiを100倍楽しむ本
ウラDS+Wii
Xbox360最強Hack!!
プレステ プレステ2 プレステ3 PSP 裏活用テクニック総まとめ
エミュレータ通信
PSPstyle
完全ガイドシリーズ
究極難解ナンプレシリーズ
弾丸Dash
本音のクルマ選び ※宝島社 とのちに子会社である洋泉社 がかつて発売していた自動車評論誌と同じタイトルである。
書籍
過去の発行誌
マックスへ移行
出来事
2007年 7月18日 、『頭が良くなる インド式計算ドリル』を発行するベストセラーズ と、『インド式 東大生が教える!超計算ドリル』を発行するメディアボーイズ に対し、晋遊舎発行の『インド式計算ドリル 』とタイトル・デザインなどが類似し購入者が誤解するとして、抗議文を送った[ 10] 。
不祥事
「最強考察」書籍が題名部分に「ULTIMANIA 」と記載していたことから、「ULTIMANIA」の商標権者であるスクウェア・エニックス が、無断で使用されたと販売停止を要求し、2014年2月14日付で謝罪文を公表し、同タイトルの書籍の販売を停止した[ 11] 。以降「最強考察」を冠する書籍は「ULTIMANIA」という記載をせず刊行されている[ 12]
2016年 4月2日出版の『電力自由化がまるごとわかる本』において、比較サイト株式会社が運営する『新電力比較サイト』からの無断転載が発覚。同社からの指摘を受けて2016年5月9日付で謝罪文を公表した[ 13] [ 14] 。
2020年 10月7日付で、2016年6月以降に発売した「まちがいさがしフレンズ」「てんつなぎフレンズ」などパズル雑誌6種類計47冊(のちに45冊に訂正[ 15] )、複数誌でまたがって行われた10のキャンペーンで懸賞品を読者に送っていなかったことを公式サイト上で公表し、謝罪した。同年夏に晋遊舎が自主的に社内コンプライアンス調査を行った際に判明したもので、原因として「外部委託先との間で発送業務の担当範囲について認識に齟齬があった」「編集作業に忙殺され、手が回らなかった」と説明している。謝罪後、未発送品の発送業務に着手したとしているが、景品表示法 に抵触する可能性がある[ 16] 。毎日新聞 が独自に集計したところ、当選者数は3600人超に及ぶ。また、公表前に毎日新聞は取材を申し込んでいるが、晋遊舎は取材に応じない姿勢をとり続け、外部委託先とされる編集プロダクションも取材に対して「守秘義務があるので答えられない」としている[ 17] 。
2021年 3月24日には、総計115冊 の雑誌の懸賞や景品合わせて7~8千点を発送していなかったとして、消費者庁 から景品表示法 違反(優良誤認、有利誤認)で再発防止を求める措置命令を受けた[ 18] 。2022年 8月5日には消費者庁から景品表示法違反(有利誤認)で課徴金1231万円の納付を命じられた[ 19] 。
脚注
^ a b 株式会社晋遊舎 決算公告
^ 例:トモセシュンサク ポプリクラブイラストワークス [トモセシュンサク] | DLsite 電子書籍 - R18 (18禁 :年齢確認あり) 2018年2月21日閲覧
^ 【まさに現代版とと姉ちゃん】日本初本格商品テストサイト《360.life》オープン!,ValuePress!,2016年10月6日
^ 360LiFE[サンロクマル] 360LiFE,2022年5月7日閲覧
^ “スマートニュース「SmartNews Award 2018」受賞媒体を発表 〜Business Insider Japan・the360.life・Domani・東海テレビ放送報道部に決定〜 ”. SmartNews . 2018年9月5日 閲覧。
^ “日本教科書 – 道徳教育専門会社 ”. 2018年2月21日時点のオリジナル よりアーカイブ。2018年2月21日 閲覧。
^ 晋遊舎ONLINE 晋遊舎,2022年5月7日閲覧
^ 日本教職員組合 (日教組)の当てこすり
^ “パソコン情報誌「Windows100%」休刊 20年の歴史に幕、「お世話になりました」 ”. J-CASTニュース . 2022年5月7日 閲覧。
^ “インド式計算本、「酷似」と晋遊舎が2社に販売中止求める”. 読売新聞 . (2007年7月18日)
^ スク・エニの登録商標「ULTIMANIA」を無断で使った晋遊舎の書籍が販売停止 「AKB48最強考察」など ,ITmedia,2014年3月27日
^ ワンピース最強考察 GOLD [リンク切れ ] ,晋遊舎,2017年4月8日
^ 【お詫びと訂正】 『電力自由化がまるごとわかる本』に関するお詫び ,晋遊舎,2016年5月11日
^ 晋遊舎様による無断転載について ,新電力比較サイト,2016年5月11日
^ “晋遊舎、懸賞未発送雑誌数を訂正 「47冊」から「45冊」に” . 共同通信 . (2020年10月9日). https://web.archive.org/web/20201016235744/https://this.kiji.is/687271615838766177?c=39546741839462401 2020年10月14日 閲覧。
^ “懸賞品を4年間未発送…パズル雑誌出版社「深くおわび」 景品表示法に抵触の可能性も” . Sponichi Annex . (2020年10月9日). https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/10/09/kiji/20201009s00042000079000c.html 2020年10月9日 閲覧。 “パズル雑誌懸賞品を4年発送せず 晋遊舎、まちがいさがしフレンズ” . 共同通信 . (2020年10月9日). https://this.kiji.is/687154594587706465?c=39546741839462401 2020年10月9日 閲覧。
^ “パズル雑誌、当選者に懸賞品送らず 16年6月から 未発送3600人分超か” . 毎日新聞 . (2020年10月9日). https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/269000c 2020年10月9日 閲覧。
^ “パズル誌の懸賞企画、長く賞品送らず 出版社に措置命令:朝日新聞デジタル ”. 朝日新聞デジタル . 2021年3月24日 閲覧。
^ “パズル誌出版社に課徴金 懸賞品発送に最長1年8カ月の遅れ” . 産経新聞 . (2022年8月5日). https://www.sankei.com/article/20220805-XAQXJ2XHRJMFLCBGPW2BVSW5DA/ 2022年8月5日 閲覧。
外部リンク