日韓トップテンショー

日韓トップテンショー
ジャンル 音楽番組
製作
制作 毎日放送(MBN)
放送
放送国・地域大韓民国の旗 韓国
放送期間2024年5月28日 -
放送時間毎週月曜日21:20 - 23:30
放送分130分
公式サイト
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日韓トップテンショー』(にっかんトップテンショー、韓国名:韓日トップテンショー)は、大韓民国(韓国)の毎日放送(MBN)で製作・放送している音楽番組。本記事では前身番組の『日韓歌王戦』(にっかんかおうせん、韓国名:韓日歌王戦)及び同番組の日本版である『歌ウマ女王日韓決戦 JAPAN ROUND』(うたうまじょうおうにっかんけっせん じゃぱんらうんど、韓国名:韓日歌王戦ジャパンラウンド)についても併せて述べる。

概要

韓国の歌手が日本の歌手との間で歌で対決する[1][2]。日本のベテラン歌手が登場したこともあり、2025年1月時点で松崎しげる[1]近藤真彦[2]中島美嘉[3]などが出演している。

番組の開始に至るまで

韓国では20世紀前半(1910年から1945年まで)に当時の大日本帝国大韓帝国朝鮮半島)を併合及び統治していたことによる国民感情から、韓国国内への日本の大衆文化の流入は規制されており、1965年に韓国と日本の間で日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約(日韓基本条約)が締結され、両国間の国交が回復した後もこの規制は続いた[4]

1998年日韓共同宣言にともない、日本映画漫画などの韓国国内への流入が順次解禁され、2004年には日本の音楽ソフトの販売も開始された[4][5]。しかし、韓国国内の地上波3大ネットワーク(韓国放送公社(KBS)・文化放送(MBC)・ソウル放送(SBS))での日本語による歌謡曲の放送は依然として、自主規制という形で継続したことから、「最後のタブー」とも呼ばれていた[4][5][6]

2009年に行われた李明博政権によるメディア関連3法の施行にともない、1980年に当時の全斗煥政権が実行した言論統廃合政策により規制されていた新聞社によるテレビ局の経営が29年ぶりに解禁されたことから、毎日経済新聞は2011年に毎日放送(MBN)を開局した[7]。このテレビ局は前述の3局とは異なり、ケーブルテレビのチャンネルであるため、日本語歌謡曲の自主規制の影響は受けなかったことから、2024年4月に『日韓歌王戦』(韓国名:韓日歌王戦)の放送を5週間連続で行った[5][7][8]。この番組の視聴率は平均で10.1%、最高で11%を獲得する大ヒットになったことから、『日韓歌王戦』を発展解消する形で『日韓トップテンショー』(韓国名:韓日トップテンショー)の放送がスタートした[5][8]

出演者

過去の出演者

2024年12月までは日韓共同プロジェクトであるトロット・ガールズ・ジャパンでの上位7人が日本代表として出演していた[9][10]

名前 出身地 出典
東亜樹 福岡県の旗 福岡県 [11]
歌心りえ 栃木県の旗 栃木県 [12]
かのうみゆ 福岡県の旗 福岡県 [13]
住田愛子 山口県の旗 山口県 [13]
natsuco 千葉県の旗 千葉県 [13]
福田未来 東京都の旗 東京都 [13]
MAKOTO. 東京都の旗 東京都 [13]

歌ウマ女王日韓決戦 JAPAN ROUND

歌ウマ女王日韓決戦
JAPAN ROUND
ジャンル 音楽番組 / 特別番組
製作
制作 フジテレビジョン
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2025年1月16日
放送時間20:00 - 21:54
放送分114分
回数1
公式サイト
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2024年12月、日本のフジテレビで『日韓歌王戦』日本版の収録が行われたことがMBNの親会社である毎日経済新聞から報じられた[14]

その後、2025年1月16日に『歌ウマ女王日韓決戦 JAPAN ROUND』の題名でフジテレビ系列にて放送された[15]。MBNやトロット・ガールズ・ジャパンに加え、フジサンケイグループ番組制作会社であるNEXTEPなどが制作協力しており、日韓の人気歌手が出演した[15]

司会はお笑いコンビバナナマン設楽統が務めた[15]

脚注・出典

  1. ^ a b TBSテレビ (2024年8月7日). “「日本人は歌が下手だと言ったのは誰だ!?我々は井の中の蛙だった」松崎しげるさんが韓国で人気 その背景に日韓の歴史”. TBS NEWS DIG. 2025年1月9日閲覧。
  2. ^ a b 近藤真彦、韓国の音楽番組に出演「右も左も分からないまま韓国の歌番組に」”. スポーツ報知 (2024年10月29日). 2025年1月9日閲覧。
  3. ^ 中島美嘉、韓国番組での「雪の華」初歌唱に現地ファン歓喜 涙見せる場面も”. モデルプレス (2025年1月7日). 2025年1月9日閲覧。
  4. ^ a b c 三宅麻希 (2025年1月7日). “昭和歌謡がつなぐ日韓 “文化交流”新時代へ”. NHKニュース. 日本放送協会. 2025年1月9日閲覧。
  5. ^ a b c d 菅野朋子 (2024年8月12日). “「涙が出てくる」韓国人絶賛した日本人歌手の正体”. 東洋経済新報. 2025年1月9日閲覧。
  6. ^ 崔宝允 (2024年8月11日). “「ひとり酒場で 飲む酒は~♪」 韓国のテレビ番組で日本語の歌、「タブーの壁」が崩れた”. 朝鮮日報. 2025年1月9日閲覧。
  7. ^ a b 尾島島雄 (2011年12月1日). “韓国で新聞系4社がCATV開局”. 日本経済新聞. 2025年1月9日閲覧。
  8. ^ a b 青木良行 (2024年9月18日). “日本の80年代歌謡曲がブーム?韓国でいったいなぜ?”. NHKニュース. 日本放送協会. 2025年1月9日閲覧。
  9. ^ 田中久勝 (2024年4月23日). “<インタビュー>日韓の歌姫がバトルする『日韓歌王戦』がスタート、日本人代表メンバーとオーディション仕掛け人が感じた韓国での手応え”. Billboard JAPAN. 2025年1月11日閲覧。
  10. ^ キム・ナヨン (2024年12月5日). “日本人メンバーに一方的に降板を通知?「日韓トップテンショー」が報道を否定”. Kstyle. 2025年1月11日閲覧。
  11. ^ 平山成美、竹次稔 (2025年1月19日). “のびやかに日韓を結ぶ歌声 福岡市出身の高校生歌手・東亜樹さん 韓国番組で活躍、両国で続ける慰問活動”. 西日本新聞. 2025年1月21日閲覧。
  12. ^ 各国首脳の配偶者に歌声披露 那須塩原市出身の歌心さん G7広島サミットで”. 下野新聞 (2023年6月5日). 2025年1月11日閲覧。
  13. ^ a b c d e 韓国で大ブレイク中!50歳の歌姫・歌心りえも登場『トロット・ガールズ・ジャパン』ゲストの松崎しげるも“焦げる”美声で観客を魅了”. めざましmedia. 株式会社フジテレビジョン. p. 5 (2024年8月5日). 2025年1月11日閲覧。
  14. ^ 진향희 기자 (2024年12月17日). “‘한일톱텐쇼’ 도쿄 ‘한일가왕전 재팬 라운드’ 참가”. 스타투데이. 2025年1月9日閲覧。
  15. ^ a b c 審査員も涙…魂揺さぶる歌姫たちの日韓歌合戦! 島谷ひとみ、丘みどり、BENI、chayら折り紙付き歌手が出場!”. とれたてフジテレビ. 株式会社フジテレビジョン (2025年1月6日). 2025年1月9日閲覧。

外部リンク