株式会社日本アドシステムズ(にほんアドシステムズ、英: Nihon Ad Systems inc.、略称:NAS(ナス))は、アニメーション製作およびキャラクターマーチャンダイジングを主な事業とする日本のアニメプロデュース会社。株式会社ADKエモーションズの完全子会社であり、番組担当プロデューサーも同社従業員。
歴史
会社登記は1975年になされ、旭通信社(後のアサツー ディ・ケイ〈ADK〉)傘下において、アニメの企画や番組販売の営業のみでなく作品企画を手がける企業として[2]、1982年より営業している。社名の“AD”には、Animation Developmentの頭文字を掛けている。
NASの活動開始から2000年までプロデューサーを務めた中核メンバーの片岡義朗によれば、かつてはNAS自身が製作において出資することはなく、作品の製作費は旭通信社が番組スポンサーより集めており、片岡自身もNASと旭通信社の2社の名刺を持ちながら2社の立場を区別することはなかったという[2]。当初は主にフジテレビ系アニメ番組でNASの呼称が使われていた。1990年代からはテレビ東京系アニメの企画・製作・広告代理を主軸としているが、旧旭通信社と旧第一企画が合併する1998年まではASATSUのロゴが散見されていた。ABC制作テレビ朝日系日曜朝枠のアニメや日本テレビ系金曜夕方枠のアニメでも、制作クレジットはASATSUだが版権表示にNASの名を持つこともあった。
1990年代後半に日本俳優連合らの活動で声優のギャランティが上昇すると、制作費抑制を図るために従来よりアニメ作品の舞台化で取引関係のあった舞台興行会社ネルケプランニングと音響制作会社神南スタジオの2社との繋がりを持つこととなる(その背景については声優を参照のこと)。以降しばらく同社作品においては、同社に所属する舞台俳優を中心としたキャスティングが行われていた。しかし2001年に制作された『テニスの王子様』を機に日俳連系声優とネルケ系声優が共演するようになった。
2006年4月1日、長く使用してきたロゴデザインを一新した。これに伴い、従来はテレビ東京系列の番組で表示することが多かったNASの名称をUHF・衛星民放局で放送する作品などでも使い、ADKとの差別化が図られる様になりつつある。2007年夏にテレビ朝日で放送された深夜アニメ・『ZOMBIE-LOAN』より、テレビ東京以外の地上波キー局でもNAS名義で作品を放送している[3]。
2019年1月4日、ADKの持株会社化に伴い新設されたADKエモーションズの子会社となる。なお、『最響カミズモード!』はNASが製作を手掛けているが、ノンクレジット扱いのため、製作はバンダイナムコピクチャーズが単独で務めている。
主な参加作品
作品詳細については個々の項目や日本アドシステムズの公式サイトを参照のこと。一部シリーズ作品以外は全て放送開始年順に列挙
テレビシリーズ
1980年代
1990年代
2000年代
- 2000年代前半
-
- 2000年代後半
-
2010年代
- 2010年代前半
-
- 2010年代後半
-
2020年代
- 2020年代前半
-
劇場アニメ
Webアニメ
漫画作品
関連人物
かつて在籍していた人物
関連会社
- スーパー・ビジョン - グループ会社。主なNAS作品をDVDソフト化している。販売は別会社が担当。
- テンユウ(TENYUU) - 子会社。オリジナル作品や持ち込み企画の、企画・策定を行い制作委員会を立ち上げて各社間調整を行う事を主業務としている。
出典
外部リンク