新井寺(しんせいじ)は、千葉県市川市にある曹洞宗の寺院。
歴史
1616年(元和2年)、能山鷹藝によって開山された。能山鷹藝は、ここで真水の井戸を掘り当てたことから、この地は「新井村」と呼ばれるようになり、寺も「新井寺」と名付けられた[1]。
第4世住職慈潭珠悦は、遠江国(現・静岡県)の秋葉総本殿可睡斎から秋葉三尺坊大権現の分霊を勧請し「御眞殿」に祀った。また慈潭珠悦は衆生を救うべく、海岸にあった貝殻に般若心経や法華経を書写し、それらを埋めて塚を作り、その上で坐禅を組み、生きながら火定(入定)した。その塚は「御経塚」と呼ばれ現存している(市川市新井3-16-1)[1]。
なお、1917年(大正6年)の高潮で、建物ごと流出したため、古文書とか伝来の寺宝などは残っていない[2]。
交通アクセス
脚注
- ^ a b 新井寺のこと新井寺
- ^ 流山市立博物館友の会 編『楽しい東葛寺社事典(東葛流山研究第34号)』崙書房、2016年、93p
参考文献
- 流山市立博物館友の会 編『楽しい東葛寺社事典(東葛流山研究第34号)』崙書房、2016年
外部リンク