戸隠神社(とがくしじんじゃ)は、岐阜県郡上市和良町にある神社である。社格は旧郷社。天岩戸に関する伝承がある。
祭神
由緒
創建時期は不明であるものの、『美濃国神名帳』に載る郡上郡7社の中の「正六位上 国津明神」であるという。建治元年(1275年)に橘頼納により大般若経600巻が奉納され、鎌倉時代以降「九頭宮」と称された[注釈 1]。江戸時代の慶長12年(1607年)、郡上藩主遠藤慶隆によって5保内の総社として社殿が再興され、以後領主や藩主から篤く崇敬された。
明治6年(1873年)、社名を「九頭宮」から「上沢神社」へ改め、更に翌7年(1874年)、現社名「戸隠神社」に改称、昭和15年(1940年)に郷社に列格した。
例祭
末社
1社
文化財
岐阜県指定天然記念物
- 戸隠神社一本杉(平成10年(1998年)7月3日指定)[1]
- 参道にある杉の大木。樹高約33m、幹回り約6.5m、樹齢約1000年と推測される[注釈 2]。元々参道の東西に1本ずつ存在したが、東の杉は枯死したという。
- 戸隠神社社叢(平成15年2月28日指定)[2]
郡上市指定有形文化財
郡上市指定史跡名勝天然記念物
- 重ね岩
- 境内にある奇岩で、上下2個の大岩(それぞれ約40tと推測される)が僅かな接点で重なったものであり、上の岩は片手でも動かすことができるという。言い伝えによると、天照大神が隠れた高天原の天岩戸を手力雄命が開いたさい、飛び散った岩戸のかけらであるという。
交通
公共交通機関
自動車
脚注
注釈
- ^ 建治元年奉納の大般若経にすでに「九頭大明神」の記述がある。
- ^ 天暦2年(948年)頃に植樹したという言い伝えがある。
出典
参考文献
- 神社本庁調査部編『神社名鑑』、神社本庁、昭和38年
関連項目