『戸田家の兄妹』(とだけのきょうだい)は、1941年(昭和16年)公開の、小津安二郎監督による日本映画。
概要
1939年7月、小津は日中戦争から帰還したが、同年から検閲の「映画法」が制定された。そのため帰還第1作として撮る予定だった『お茶漬の味』を取りやめ、作ったのがこのオールスターを揃えた大家族ドラマである。
あらすじ
戸田家の当主が亡くなり、借財の整理に本宅などを処分することになった。母と三女の節子は、当分の間長男の進一郎の家に身を寄せることになる。次男の昌二郎は、自分のことは心配ないと兄に告げ、天津へ旅立つ。母と節子は、進一郎の妻から冷たくされて長女の千鶴の家に移る。しかし、そこでも邪険にされたので、2人は別荘に住むことになる。帰国した昌二郎はそれを知って、兄弟たちの不人情を厳しく批判する。彼は、母と節子を連れて天津へ行くことにするのだった。
スタッフ
- 監督:小津安二郎
- 脚本:池田忠雄、小津安二郎
- 撮影:厚田雄春
- 美術:浜田辰雄
- 編集:浜村義康
- 録音:妹尾芳三郎
- 音響効果:斎藤六三郎
- 音楽:伊藤宣二
キャスト
作品データ
- 製作 : 松竹大船撮影所
- フォーマット : 白黒 スタンダードサイズ(1.37:1) モノラル
- 初回興行 : 国際劇場
- 同時上映 :
テレビドラマ
1965年10月21日と同年10月28日には、本作を原作としたテレビドラマが、フジテレビ系列の『シオノギテレビ劇場』で放送された。
キャスト
スタッフ
参考文献
- ムック『小津安二郎を読む』 フィルムアート社〈ブック・シネマテーク〉、1982年
外部リンク
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