弐キ参スケ(にキさんスケ、2キ3スケ)は、満洲国に強い影響力を有した軍・財・官の5人の実力者のことである。
メンバー
以下の5人の実力者を指す。「弐キ参スケ」は彼らの名前の末尾からつけられた。
概要
第二次世界大戦終結後、5人ともA級戦犯容疑者として逮捕された。鮎川・岸の2人は不起訴となったが、東條・星野・松岡の3人は起訴された。東京裁判において、松岡は公判中に病死し、東條には死刑、星野には終身刑の判決が下った(星野は後に釈放)。
「弐キ参スケ」は、当時の満洲国での実力者を並べ称したものであり、彼ら全員に同盟関係があったというわけではない。岸は東條内閣の閣僚となったが、倒閣工作を行い、閣内不一致で東條内閣を退陣に追い込んでいる。
満洲三角同盟
5人のうち、鮎川義介・岸信介・松岡洋右の3人は満洲三角同盟とも称された。3人はいずれも山口県周防地方の生まれ、育ちである。この3人の間には姻戚関係もある。
- 松岡の妹婿の佐藤松介は、岸の母方の叔父である。岸の実弟である佐藤栄作は、叔父夫妻の長女で松岡の姪の寛子と結婚して婿養子となっている。
- のちのことになるが、岸の長男信和の妻は、鮎川の従弟田辺譲の娘である。
関連項目