大聖寺(だいしょうじ)は、茨城県土浦市にある真言宗豊山派の寺院。
歴史
995年(長徳元年)、成尊によって開山された。当初は現在地より約500メートル東に位置しており、「今泉寺」という名称であった。1374年(応安7年)、小田城の城主小田孝朝により「小田城四方護寺」の一つとして常陸国筑波郡田中荘平塚(現・つくば市西平塚)に移転した。その際に「大聖寺」に改称した。ところが東寺が所蔵する「亮恵僧正門弟名帳」によれば、1526年(大永6年)の時点で、「今泉寺」の名称で現在地に戻っていることが判明している。そして1576年(天正4年)までの間に「大聖寺」に再改称している[1][2]。
江戸時代には土浦藩の歴代藩主土屋氏によって保護され、その末寺等は159か寺を擁し、「檀林所格」の寺格も有していた。ただし、度々火災に遭っており、1863年(文久3年)に本堂が焼失、1897年(明治30年)には本尊の不動明王像を焼失した、現在の不動明王像は新たに迎えられたものである[1][2]。
1985年(昭和60年)、念願の本堂が再建され、続いて北関東三十六不動尊霊場の第31番札所に指定された[2]。
文化財
- 大聖寺山門(土浦市指定文化財 昭和50年8月21日指定)[3]
- 大聖寺四脚門(土浦市指定文化財 昭和50年8月21日指定)[3]
- 絹本両界曼荼羅(土浦市指定文化財 昭和50年8月21日指定)[3]
- 木造不動明王坐像(土浦市指定文化財 昭和50年8月21日指定)[3]
- 大聖寺蔵文書(土浦市指定文化財 昭和55年9月30日指定)[3]
- 石造浮彫大日如来立像(土浦市指定文化財 昭和63年10月22日指定)[3]
- 木造大日如来坐像胎内銘(土浦市指定文化財 平成25年2月28日指定)[3]
交通アクセス
脚注
参考文献
- プレスサービス 編『茨城の寺を訪ねて』茨城放送、1987年
外部リンク