吉原 光夫(よしはら みつお、1978年9月22日 - )は、日本の俳優、演出家。
東京都出身。日本工学院八王子専門学校演劇俳優科卒業。COME TRUE所属。元劇団四季団員、Artist Company 響人主宰。
略歴
小学生の時にバスケットボールを始め、バスケットボール選手になることを夢にスポーツ推薦で高校に進学。大学進学時にバスケットボール推薦で不合格となって生まれて初めての挫折を味わい、「専門学校だけは面倒見てやる」という父の言葉に高校卒業後、日本工学院八王子専門学校演劇俳優科(現:クリエイターズカレッジ声優・俳優科)に入学する。元劇団四季の先生の授業で見せられたミュージカル映画『ジーザス・クライスト・スーパースター』冒頭のユダが岩の上で歌うシーンに衝撃を受け、劇団四季が上演権を保有していることを知って劇団四季への入団を決意する[1]。
1999年、オーディションに一発合格して、専門学校卒業後に劇団四季附属研究所に入所。入所初年度の冬より『ジーザス・クライスト・スーパースター』で舞台に立ち[1]、その後数々の舞台に出演する。『ジョン万次郎の夢』公演で訪れた沖縄・小浜島で出会った子どもに、その日の舞台をやるのに必死で夢を語れなくなっていたことに気づかされたことをきっかけに、退団を決意[1]。2007年、劇団四季を退団。
劇団四季退団後は演出家の小川絵梨子のもとで学び、イギリスへの短期留学も経験[2]。「元劇団四季のメンバーでどういう芝居ができるだろう」と考えて、2009年、元劇団四季のメンバーと共にArtist Company 響人(ひびきびと)を立ち上げる。ワークショップを開催し、「響人UNDERGROUND」公演では演出も手掛ける[1]。
「小劇場で自己満足するのもいいけど、大きい舞台に出てみてれば? てか、出れないの?」との友人の言葉に反発して大きな劇場のオーディションを探して参加し、2011年、帝国劇場開場100周年記念公演『レ・ミゼラブル』において、日本公演の歴代最年少となる32歳で主演ジャン・バルジャン役を演じる。以降、2019年にかけて5度にわたりジャン・バルジャンを演じている[2]。
2020年度前期放送のNHK連続テレビ小説『エール』でテレビドラマに初出演[3]。
2023年の『どうする家康』でNHK大河ドラマ初出演(柴田勝家役)[4]。
私生活では、元宝塚歌劇団宙組娘役の和音美桜と2016年に結婚。2017年3月13日に挙式し、結婚を公表した[5][6]。2019年7月26日に第1子誕生を発表した[7]。
人物
大学のスポーツ推薦(バスケットボール)で落ちてしまい、卒業後は進路を決めずにアルバイトをしていた。その後父親に怒られ「専門学校だけは面倒見てやる」と言われ、楽そうという理由で演劇の学校を選んだ[1]。
主な出演
舞台
劇団四季時代
Artist Company 響人
本公演
- 『哀しみと息子たち』(2009年7月1日 - 5日) - メグス 役 ※演出
- 『お月様のジャン』(2009年12月9日 - 14日) - ジェフ 役
- 『オーファンズ〜孤児たち〜』(2010年4月23日 - 26日) - トリート 役
- 『Doubt<ダウト> 〜疑いをめぐる寓話〜』(2010年12月15日 - 22日) - フリン神父 役
- 『夜の来訪者』(2011年11月5日 - 13日) - グール 役
- 『La vie en Rose』(2012年4月18日 - 25日)※演出のみ
- 『橋からの眺め』(2012年10月4日 - 10日) - エディ・カルボーネ 役
- 『お月さまへようこそ』(2018年4月25日 - 29日)※演出のみ
UNDERGROUND公演 (全て演出のみ)
- 『ブレーメン』(2010年8月26日 - 30日)
- 『お月さまへようこそ』(2011年8月17日 - 22日)
- 『わが町』(2012年7月28日 - 8月1日)
TRYOUT公演
- 『La vie en Rose エディット・ピアフと8人の男の話』(2011年12月22日 - 25日) - マルセル・セルダン 役
その他の舞台
映画
吹き替え
テレビドラマ
配信ドラマ
CM
脚注
外部リンク