南蔵院(なんぞういん)は、日本の福岡県糟屋郡篠栗町にある高野山真言宗の寺院[1]。同宗の別格本山であり、篠栗四国八十八箇所の総本寺[2]。ブロンズ製としては世界最大級となる仏像「釈迦涅槃像」などがあり、年間130万人以上の参拝者がある[3]。開運の利益で知られる「出世大黒天」など、宝くじのパワースポットとしても著名となっている[4]。
来歴
篠栗四国八十八箇所の完成(安政2年・1855年)後、高野山真言宗大本山・金剛峯寺から寺格を、1899年(明治32年)に正式な認可を獲得、当初は城戸川端堂という小堂であった[4]。明治時代には、廃仏毀釈のあおりを受け霊場廃棄命令が出されたものの、地元民らの長年の嘆願の末に存続されることとなった[3]。
伽藍
- 本堂 阿弥陀如来を奉る。
- 大師堂
- 女天堂
- 妙見堂
- 大黒堂
- 荒神堂 他
釈迦涅槃像
全長41メートル、高さ11メートル[5]。ブロンズ製の涅槃像としては世界最大級とされている[6]。開眼の折には当時の米国大統領ビル・クリントンからも祝辞が届いた。安置されている仏舎利は長年の貢献の返礼としてミャンマー仏教会から贈られたものである[3]。
大黒天の札
本寺の住職・林覚乗[7]がジャンボ宝くじやナンバーズ4などの宝くじで最大1億3000万円の高額当選を繰り返し、その際に手元に保有していた開運アイテムとして知られる、大黒天をかたどった紙製の札。敷地内の売店にて販売されている。
交通
- 鉄道
- JR九州福北ゆたか線(篠栗線) 城戸南蔵院前駅下車すぐ。
- 自家用車
- 九州自動車道福岡インターチェンジより約9キロメートル。
出典
外部リンク