丸山 希(まるやま のぞみ、1998年6月2日 - )は、長野県野沢温泉村出身のスキージャンプ選手である[1][3]。北野建設に所属[4]。
経歴
野沢温泉村立野沢温泉中学校に在学していた2013/14シーズンに、全日本スキー連盟ジュニアチームに中学生としてただ一人選ばれた[5]。
2014年4月長野県飯山高等学校に入学、高校選抜スキー大会を1、2年時に連覇した。2014年7月にFISカップ(英語版)で国際大会に初出場。2015年ノルディックスキージュニア世界選手権の団体で銅メダルを獲得した[2]。ワールドカップは3年時の2016/17シーズン札幌大会第1戦に国内枠で初出場、つづく蔵王大会第1戦を含めていずれも予選で敗退した。その後行われたジュニア世界選手権パークシティ大会は個人23位、女子団体5位のメンバーとなった。
2017年に明治大学に進学[6]、政治経済学部に在学し、同大学の体育会スキー部に所属する[7]。
2017/18シーズンのワールドカップ札幌大会第1戦および蔵王大会第1戦に国内枠で出場したが、いずれも予選で敗退した。ジュニア世界選手権カンデルシュテーク大会は個人22位、女子団体6位、混合団体7位のメンバーとなった。帰国後は、全日本学生選手権女子2部および宮様スキー大会女子組ノーマルヒルを優勝した。
2018/19シーズンはサマー国内戦で3勝、サマーグランプリではチャイコフスキー大会の混合団体優勝のメンバーとなった[8]。ワールドカップは開幕から海外遠征組に選ばれた。同シーズンに開催された世界選手権のスキージャンプ女子の選考基準は2018年12月16日時点のワールドカップ総合順位が上位から4名で、丸山はその時点で同5位だったため落選が濃厚であった。しかしながら、女子団体種目の開催が急遽決まったため代表に選出され[9]、個人17位、団体6位のメンバーとなった。ワールドカップは予選を通過できなかったのは開幕戦のみ、ポイントを獲得できなかったのも2試合のみで、日本女子勢としては3番目となる総合20位でシーズンを終えた。
2019/20シーズンもサマーグランプリより参戦し、ヒンターツァルテン大会の混合団体2位のメンバーとなった[10]。ワールドカップではポイントを獲得できなかったのは1試合のみで、最高6位、総合13位であった。国内戦ではHBC杯を優勝した。
2020/21シーズンはワールドカップ最高4位、総合11位と自己最高位を更新した。世界選手権では個人ノーマルヒル20位、個人ラージヒル18位、女子団体4位のメンバーとなった。国内戦ではワールドカップ札幌大会の中止で代替開催されたSTV杯を優勝した。
明治大学卒業後、北野建設に入社[4]。
2021年10月24日、札幌大倉山ジャンプ競技場で行われた全日本選手権ジャンプの女子ラージヒルで転倒、札幌市内の病院で診察の結果、左膝前十字じん帯損傷、外側半月板損傷、大腿骨腓骨(ひこつ)骨挫傷の重傷を負ったと診断され、21/22シーズン中の復帰は極めて難しく、’22年2月の北京冬季五輪出場は絶望的となってしまった。
2022/23シーズンは、FISワールドカップ第17戦(2023年2月5日)ドイツ・ヴィリンゲンにて、自身初の個人表彰台となる2位となった。この大会では、伊藤有希が優勝、高梨沙羅が3位となり、日本女子初となる表彰台独占であった。続く第19戦オーストリア・ヒンツェンバッハでも3位に入った。
主な成績
世界選手権
ジュニア世界選手権
ワールドカップ
シーズン
|
順位
|
ポイント
|
2016/17
|
.
|
(予選不通過)
|
2017/18
|
.
|
(予選不通過)
|
2018/19
|
20.
|
283
|
2019/20
|
13.
|
355
|
2020/21
|
11.
|
292
|
2022/23
|
12.
|
574
|
サマーグランプリ
- 最高順位3位
- 通算 女子団体優勝1回、混合団体優勝1回、2位1回(2019シーズンまで)
シーズン
|
順位
|
ポイント
|
2018
|
25.
|
39
|
2019
|
8.
|
77
|
|2022/23
|12.
|574
|}
国内大会
- 2015年
- 2016年
- 2018年
- 2020年
- 2021年
- 第60回STVカップスキージャンプ競技大会女子組 優勝
脚註
外部リンク