中島 健一(なかしま けんいち、1967年 - )は、日本の経営工学・生産システム工学者。博士(工学)(名古屋工業大学)・博士(経営学)(東北大学)。大阪工業大学准教授・神奈川大学教授を経て、早稲田大学社会科学総合学術院教授。日本経営工学会第35期副会長。日本品質管理学会第43/44期理事。元日本規格協会ISO/TC69 SC4国内委員会委員。元Asia Pacific Industrial Engineering and Management Systems理事。元Journal of Intelligent Manufacturing International Editorial Board。元International Foundation for Production Research理事。元日本学術会議企業行動研究連絡委員会委員。
専門は、経営工学・経営学・社会システム工学、生産システム工学(特に品質管理、JIT、環境配慮型生産)・技術マネジメント(特にSCM)。
略歴
1990年名古屋工業大学工学部生産システム工学科卒業。1995年同大学大学院工学研究科生産システム工学専攻博士課程修了、博士(工学)(名古屋工業大学)[1]。のちに、東北大学大学院経済学研究科にて博士(経営学)(東北大学)。大阪工業大学工学部に着任し、経営工学科(現:情報科学部データサイエンス学科)助手となり、1996 年同学科講師。2001年同学科助教授。この間、1998年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) Laboratory for Manufacturing and Productivity客員助教授も兼務(1年間)。 2008年大阪工業大学工学部技術マネジメント学科准教授[2]。2009年早稲田大学創造理工学部創造マネジメント研究所(現:価値創造マネジメント研究所)客員研究員を兼務[3]。2010年神奈川大学工学部経営工学科教授[4]、2016年同大学学長補佐などを経て、2018年早稲田大学社会科学総合学術院教授[5]。その他、北京交通大学教授(非常勤)も務めた。
主な所属学会は、日本経営工学会、日本経営システム学会、日本情報経営学会、日本品質管理学会、日本オペレーションズ・リサーチ学会。主な受賞は、日本経営工学会論文奨励賞(1996) 。
主な著書
- 生産管理ハンドブック(分担執筆、日刊工業新聞社1999、学術書)
- 生産管理システム(共著、朝倉書店2002、学術書)
- ジャストインタイム(JIT)生産システム(分担執筆、日刊工業新聞社2004、学術書)
- サプライチェーンマネジメント(SCM)入門-QCDE戦略と手法(共著、朝倉書店2008、学術書)
- 新編生産管理システム(共著、朝倉書店2012、学術書)
- 経営工学のエッセンス: 問題解決へのアプローチ(単著、朝倉書店2012、学術書)
- 科学的先手管理入門-工程戦略・戦術の考え方とその導入(共著、日科技連出版社2015、学術書)
- モノづくりマネジメント入門(単著、日科技連出版社2020、学術書)
主な研究
経営工学・生産システム工学の対外啓蒙活動として、東京工業大学21世紀COEプログラム「インスティテューショナル技術経営学」(SIMOT)での講演(2005, 「確率的変動を考慮した生産・物流システムの最適化」)[6]、東京大学(2008, 「農業分野のJITは可能か?工業分野のジャストインタイム(JIT)生産システムの基礎を学ぼう」) [7]、東北大学(2006, 「循環型社会と企業経営」)で招待講演を行っている[5]。
脚注