『ワン・オブ・ア・カインド』(One of a Kind)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、デイヴ・グルーシンが1977年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
オリジナルLPはポリドール・レコードから発売されたが、契約上の理由で1年にも満たないうちに廃盤となった[1]。なお、日本初回盤LPには、『ジェントル・サウンド』という独自の邦題が付いていた[1]。その後GRPレコード(グルーシンとラリー・ローゼンが共同で創設したレーベル)が本作の権利をポリドールから買い戻すが、しばらくはグルーシンの新作のリリースが優先され、本作は『ナイト・ラインズ』(1984年)の制作後に再発された[2]。
オリジナルLPは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで11位を記録し、GRPからの再発盤は、1985年にオリジナル発売時を上回る6位に達した[3]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「おおむね雰囲気物の音楽で、些か映画的でもある」「楽しめるが、それほど硬派ではない」と評している[4]。
収録曲「カタヴェント」は、1978年より日本のラジオ番組『鶴瓶・新野のぬかるみの世界』のテーマ曲に使用された[5]。
収録曲
下記の曲順はGRPレコードからの再発盤に準拠。オリジナルLPでは4. 5.がA面、1. 2. 3.がB面に収録されていた[6]。
- モダージ - "Modaji" (Dave Grusin) - 7:38
- ハート・イズ・ア・ロンリー・ハンター - "The Heart Is a Lonely Hunter" (D. Grusin, Peggy Lee) - 6:11
- カタヴェント - "Catavento" (Milton Nascimento) - 4:05
- モンタージュ - "Montage" (D. Grusin) - 9:22
- プレイイーラ - "Playera" (Enrique Granados) - 8:44
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク