ローブティサージュは、日本の競走馬。馬名の由来は、フランス語でドレスを紡ぐ。おもな勝ち鞍は2012年阪神ジュベナイルフィリーズ。
経歴
2歳(2012年)
デビューは7月15日の函館競馬場の芝1800mの2歳新馬戦。道中後方から35.8秒の上がりで直線差しきってデビュー戦を飾った。このあと3ヶ月間隔を空けて迎えたファンタジーステークスは先に抜け出したサウンドリアーナを捕らえきれず、2着惜敗した。阪神ジュベナイルフィリーズは中団からクロフネサプライズを差しきって、重賞初制覇をGIで飾った。馬主のシルクにとっては2000年のオークスのシルクプリマドンナ以来のGI制覇。須貝調教師にとってはゴールドシップの2勝に次ぐ年間GI3勝を達成。生産牧場のノーザンファームは阪神ジュベナイルフィリーズ6連覇を達成した。
3歳(2013年)
3月2日のチューリップ賞は良いところなく9着に敗れた。桜花賞は直線一時は先頭に立ちそうになるも5着に敗れた。そしてオークスは直線追い上げるも9着に敗れた。
秋はローズステークスから始動、前目につけるも6着に敗れた。秋華賞は11着に終わった。
4歳(2014年)
4歳初戦の京都牝馬ステークスは7着。距離短縮で復活を期して臨んだ[2]阪神牝馬ステークスは3着に着けた。ヴィクトリアマイルは11着に終わった。
引き続き出走した短距離重賞・函館スプリントステークスは2着。さらに続いて出走した短距離重賞のキーンランドカップでは、直線での接戦を制して優勝し、2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の勝利となる3勝目を収めた[3]。
11月30日に京都競馬場で行われた京阪杯のレース前に、ゲートに誘導していたJRAの発走委員が同馬を早くゲートインさせるため鞭で執拗に殴打し、そのトラウマから2か月レースに出られない状態が続き、競馬雑誌でも問題が取り上げられた[4]。この時は枠入り不良と判定され、発走を4分遅らせたため、発走調教再審査となった。
5歳(2015年)
3月1日の阪急杯で復帰し3着と好走する。しかしその後は惨敗が続いた。10月31日のスワンステークスに出走したが最後の直線で落馬、競走中止となった。その後、11月9日に所有するシルクホースクラブのホームページで現役を引退することが発表され、11月11日付で競走馬登録を抹消された[5]。引退後は生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となる[6]。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[7]およびnetkeiba.com[8]に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
2012.07.15
|
函館
|
2歳新馬
|
|
芝1800m(良)
|
10
|
7
|
7
|
004.60(2人)
|
01着
|
R1:53.2(35.8)
|
-0.2
|
0秋山真一郎
|
54
|
(アドマイヤゼファー)
|
450
|
0000.11.10
|
京都
|
ファンタジーS
|
GIII
|
芝1400m(良)
|
14
|
8
|
14
|
006.90(4人)
|
02着
|
R1:21.3(34.2)
|
-0.5
|
0秋山真一郎
|
54
|
サウンドリアーナ
|
446
|
0000.12.09
|
阪神
|
阪神JF
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
1
|
1
|
008.10(5人)
|
01着
|
R1:34.2(35.9)
|
-0.0
|
0秋山真一郎
|
54
|
(クロフネサプライズ)
|
442
|
2013.03.02
|
阪神
|
チューリップ賞
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
15
|
8
|
14
|
003.50(2人)
|
09着
|
R1:36.0(34.8)
|
-1.1
|
0秋山真一郎
|
54
|
クロフネサプライズ
|
448
|
0000.04.07
|
阪神
|
桜花賞
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
3
|
6
|
020.80(8人)
|
05着
|
R1:35.6(36.2)
|
-0.6
|
0秋山真一郎
|
55
|
アユサン
|
436
|
0000.05.19
|
東京
|
優駿牝馬
|
GI
|
芝2400m(良)
|
18
|
5
|
9
|
013.40(7人)
|
09着
|
R2:26.7(35.6)
|
-1.5
|
0岩田康誠
|
55
|
メイショウマンボ
|
440
|
0000.09.15
|
阪神
|
ローズS
|
GII
|
芝1800m(重)
|
18
|
4
|
8
|
012.90(5人)
|
06着
|
R1:48.1(37.1)
|
-0.4
|
0岩田康誠
|
54
|
デニムアンドルビー
|
452
|
0000.10.13
|
京都
|
秋華賞
|
GI
|
芝2000m(良)
|
18
|
8
|
17
|
015.10(5人)
|
11着
|
R1:59.1(34.9)
|
-0.5
|
0岩田康誠
|
55
|
メイショウマンボ
|
448
|
2014.01.25
|
京都
|
京都牝馬S
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
16
|
8
|
16
|
024.30(9人)
|
07着
|
R1:33.6(34.7)
|
-0.6
|
0岩田康誠
|
54
|
ウリウリ
|
458
|
0000.04.12
|
阪神
|
阪神牝馬S
|
GII
|
芝1400m(良)
|
13
|
7
|
10
|
024.60(9人)
|
03着
|
R1:20.3(34.2)
|
-0.0
|
0A.シュタルケ
|
54
|
スマートレイアー
|
456
|
0000.05.18
|
東京
|
ヴィクトリアマイル
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
8
|
16
|
086.4(15人)
|
11着
|
R1:32.9(34.3)
|
-0.6
|
0横山典弘
|
55
|
ヴィルシーナ
|
452
|
0000.06.22
|
函館
|
函館スプリントS
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
14
|
6
|
10
|
021.00(6人)
|
02着
|
R1:08.5(34.0)
|
-0.0
|
0三浦皇成
|
54
|
ガルボ
|
458
|
0000.08.31
|
札幌
|
キーンランドC
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
16
|
4
|
7
|
006.40(3人)
|
01着
|
R1:09.0(34.4)
|
-0.0
|
0三浦皇成
|
54
|
(レッドオーヴァル)
|
460
|
0000.10.05
|
新潟
|
スプリンターズS
|
GI
|
芝1200m(良)
|
18
|
1
|
2
|
020.20(7人)
|
11着
|
R1:09.1(34.4)
|
-0.3
|
0秋山真一郎
|
55
|
スノードラゴン
|
458
|
0000.11.30
|
京都
|
京阪杯
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
18
|
7
|
15
|
007.50(4人)
|
14着
|
R1:09.4(33.8)
|
-1.1
|
0三浦皇成
|
54
|
アンバルブライベン
|
454
|
2015.03.01
|
阪神
|
阪急杯
|
GIII
|
芝1400m(不)
|
16
|
3
|
6
|
044.0(09人)
|
03着
|
R1:23.8(36.3)
|
-0.0
|
0池添謙一
|
54
|
ダイワマッジョーレ
|
462
|
0000.03.29
|
中京
|
高松宮記念
|
GI
|
芝1200m(稍)
|
18
|
2
|
3
|
020.70(9人)
|
17着
|
R1:10.4(35.6)
|
-1.9
|
0池添謙一
|
55
|
エアロヴェロシティ
|
464
|
0000.06.21
|
函館
|
函館スプリントS
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
16
|
3
|
6
|
004.80(3人)
|
15着
|
R1:09.5(36.0)
|
-1.2
|
0三浦皇成
|
54
|
ティーハーフ
|
466
|
0000.08.30
|
札幌
|
キーンランドC
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
16
|
6
|
11
|
009.00(5人)
|
07着
|
R1:08.9(34.4)
|
-0.3
|
0三浦皇成
|
55
|
ウキヨノカゼ
|
464
|
0000.10.31
|
京都
|
スワンS
|
GII
|
芝1400m(良)
|
15
|
5
|
8
|
039.9(11人)
|
|
競走中止
|
|
0福永祐一
|
54
|
アルビアーノ
|
454
|
繁殖成績
血統表
出典
- ^ “ローブティサージュが引退、繁殖へ”. netkeiba.com. 2022年7月16日閲覧。
- ^ “復活を期すヴィルシーナなどがエントリー/阪神牝馬Sの見どころ”. netkeiba.comニュース (2014年4月7日). 2014年9月1日閲覧。
- ^ “2歳女王ローブティサージュがスプリント戦で久々の勝利!/キーンランドC”. netkeiba.comニュース (2014年8月31日). 2014年9月1日閲覧。
- ^ レース前のむち、トラウマ? 京都競馬場での職員誘導、波紋 2カ月、今も出走できず 朝日新聞 2015年2月15日
- ^ ローブティサージュ号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2015年11月12日閲覧
- ^ ローブティサージュが引退 繁殖入りサンケイスポーツ、2015年11月10日閲覧
- ^ “ローブティサージュ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “ローブティサージュの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “リアンティサージュ”. JBISサーチ. 2020年11月20日閲覧。
- ^ “レゾンドゥスリール”. JBISサーチ. 2020年11月20日閲覧。
- ^ “ローブエリタージュ”. JBISサーチ. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “ロキエ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “ラトラース|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “_________”. JBISサーチ. 2023年7月29日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月1日閲覧。
参考文献
外部リンク
表彰・G1,重賞勝ち鞍 |
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---|
(旧)最優秀3歳牝馬 |
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
|
---|
最優秀2歳牝馬 |
|
---|
- 1 2001年より馬齢表記法が数え年から満年齢に移行
*2 1954-1971年は「啓衆社賞」、1972-1986年は「優駿賞」として実施 *3 1976年、1986年は2頭同時受賞
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阪神3歳ステークス |
1940年代 | |
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
|
---|
阪神3歳牝馬ステークス |
|
---|
阪神ジュベナイルフィリーズ |
|
---|
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