ロディ・リッチ (Roddy Ricch 、本名: Rodrick Wayne Moore, Jr.、1998年 10月22日 - )は、アメリカ合衆国 カリフォルニア州 コンプトン 出身のラッパー 、歌手 、ソングライター 、ヒップホップ ミュージシャン 。
2017年にミックステープ『Feed Tha Streets』、2018年に『Feed Tha Streets II』をリリース。2019年、客演で参加したニプシー・ハッスル の楽曲「Racks in the Middle」がヒットしグラミー賞 最優秀ラップ・パフォーマンス賞を受賞する[ 1] 。2019年、デビュー・アルバム『Please Excuse Me for Being Antisocial 』をリリースし、米Billboard 200 で1位を記録[ 2] 。収録曲「The Box」は翌年に11週に渡り全米1位を記録するなど世界的な大ヒットを記録する[ 2] [ 3] 。また2020年、客演で参加したDaBaby の楽曲「Rockstar」も全米1位を記録するなど世界規模のヒットとなった[ 2] [ 3] 。
来歴
1998年10月22日、ロディ・リッチことロドリック・ウェイン・ムーア・ジュニアは、カリフォルニア州 コンプトン で生まれた。青年期にはジョージア州 アトランタ に住んでいた時期もあり、コンプトンではストリートギャング のパーク・ビレッジ・コンプトン・クリップス のメンバーだった[ 4] [ 5] 。ロディ・リッチは8歳でラップと歌を始め、16歳から本格的にビートを作り始めた[ 6] 。
2017年11月、自身初の音楽プロジェクトであるミックステープ『Feed Tha Streets』をリリースし、ミーク・ミル 、ニプシー・ハッスル 、03 Greedo、マスタードから称賛を受けた。
2018年3月、EP『Be 4 Tha Fame』をリリース。7月にLondon on da Trackプロデュースのシングル「Die Young」をリリースし、YouTubeで8000万回以上の再生回数を記録、Spotifyでは1億2000万回以上のストリームを記録した[ 7] 。一躍知名度を上げたロディ・リッチは11月2日に2作目のミックステープ『Feed Tha Streets II』をリリースする。ミックステープと収録曲「Die Young」はロディ・リッチにとって初のBillboard チャート入りを果たす[ 2] 。
2019年2月15日、ロディ・リッチはニプシー・ハッスル の楽曲「Racks in the Middle」に客演で参加し、グラミー賞 最優秀ラップ・パフォーマンス賞を受賞する[ 1] 。6月28日、プロデューサーのMustardの楽曲「Ballin'」に参加し全米12位を記録する。この曲は、グラミー賞 で最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス賞にノミネートされた[ 8] 。
2019年12月6日、デビュー・アルバム『Please Excuse Me for Being Antisocial 』をリリースし、米Billboard 200 で4週連続の1位を記録する[ 2] 。収録曲「The Box」はチャートを駆け上がり、2020年に入り11週連続の全米1位を記録する[ 2] 。この曲はカナダ やニュージーランド などでも1位を記録し、ロディ・リッチにとって初の世界的大ヒットとなった[ 9] 。
DaBabyとの楽曲「Rockstar」のロゴ
2020年4月、DaBaby の楽曲「Rockstar」にフィーチャリングで参加し、米Billboard Hot 100 で7週に渡り1位を記録する。この曲はイギリス をはじめとする数カ国で1位を記録し、ロディ・リッチにとってこの年2曲目の世界的大ヒットとなった[ 10] 。 6月、BETアワード でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した[ 11] 。
2021年2月21日、ジョージア州アトランタでロディ・リッチと42 Duggのミュージックビデオ撮影中に銃撃が発生し、3人が負傷した[ 12] 。2021年6月4日、シングル「Late at Night」をリリースした[ 13] 。
音楽性
ロディ・リッチの声はボーカルフィルターとの相性が抜群なことで知られている[ 14] 。彼のスタイルはラップと歌を融合させたものであり、Vulture誌のポール・トンプソンは「紛れもない才能あるボーカリストであり、説得力のあるソングライター」と延べ、「ヤング・サグ と同じ構文やイントネーションを頻繁に用いている」と評している[ 15] [ 16] 。
タイム 誌のキャディ・ラングは「ラッパーとしての驚くべきスタイルは、彼の西海岸ヒップホップのルーツと、トラップミュージックとシカゴ のドリルラップのサウンドを組み合わせたもので、人生の厳しい現実を熟考することから、自由奔放さに満ちた威勢の良さに至るまで、彼の歌詞にさらなる重厚感を与えている」と指摘している[ 17] 。
ロディ・リッチは曲のテーマについて人生からインスピレーションを得ていると述べている。「人生を経験するにつれて、僕の音楽は進化していくんだ。同時に、僕は今でも自分の世界のストーリーを伝えている。僕は常に彼らを代表しているよ。僕の人生が変化し始め、いろんなことが出来るようになっても、僕は今でも彼らと関わりを持ちたいと思っている」と述べている[ 18] 。
影響を受けたアーティスト
ロディ・リッチは音楽的な影響力として、故郷コンプトン出身のケンドリック・ラマー を挙げている[ 19] 。また、Speaker Knockerz、ヤング・サグ 、フューチャー 、グッチ・メイン からも影響を受けたと述べている[ 20] 。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
受賞歴
脚注
^ a b “Nipsey Hussle's Family Accepts Posthumous Grammy Award for "Racks in the Middle" ” (英語). Complex . 2020年11月12日 閲覧。
^ a b c d e f “Roddy Ricch ”. Billboard . 2020年11月12日 閲覧。
^ a b “Roddy Ricch | full Official Chart History | Official Charts Company ”. www.officialcharts.com . 2020年11月12日 閲覧。
^ ““At the End of the Day, I Hold My Own Nuts”: An Interview with Roddy Ricch ”. Passion of the Weiss (2018年6月13日). 2020年11月12日 閲覧。
^ “Roddy Ricch: speaks on growing up in Compton, being a crip & hit record Die Young - YouTube ”. www.youtube.com . 2020年11月12日 閲覧。
^ November 8, Robby Seabrook IIIPublished:. “The Break Presents: Roddy Ricch - XXL ” (英語). XXL Mag . 2020年11月12日 閲覧。
^ Holmes, Charles (2018年11月13日). “Song You Need To Know: Roddy Ricch, 'Die Young' ” (英語). Rolling Stone . 2020年11月12日 閲覧。
^ “Rodrick Moore ” (英語). GRAMMY.com (2020年7月29日). 2020年11月12日 閲覧。
^ “Roddy Ricch ”. Billboard . 2020年11月12日 閲覧。
^ “Roddy Ricch | full Official Chart History | Official Charts Company ”. www.officialcharts.com . 2020年11月12日 閲覧。
^ “BET Awards 2020: See the Full List of Nominees ” (英語). Entertainment Tonight . 2020年11月12日 閲覧。
^ Thorpe, Isha (February 21, 2021). “42 Dugg confirms he's fine after gun shooting reports, Roddy Ricch also reportedly good ” (英語). REVOLT . March 14, 2021 閲覧。
^ “Billie Eilish, Bad Bunny, The Weeknd And Roddy Ricch: 5 Songs Making Moves On The Hot 100 ” (英語). Forbes (2021年6月19日). 2021年7月9日 閲覧。
^ Facebook (2019年12月5日). “For Nipsey Hussle friend Roddy Ricch, Grammy recognition is bittersweet ” (英語). Los Angeles Times . 2020年11月12日 閲覧。
^ March 6, Robby Seabrook IIIPublished:. “Roddy Ricch's Craziest Moment So Far Involves Meeting J. Cole - XXL ” (英語). XXL Mag . 2020年11月12日 閲覧。
^ Thompson, Paul (2020年1月13日). “How Roddy Ricch’s ‘The Box’ Just Became Rap’s First Viral No. 1 Hit of 2020 ” (英語). Vulture . 2020年11月12日 閲覧。
^ “Going Viral Helped Catapult Roddy Ricch and 'The Box' to #1 — But There's More to the Story ”. Time . 2020年11月12日 閲覧。
^ Schube, Will. “Chart-Topping Rapper Roddy Ricch Won't Let Superstardom Change Him ” (英語). GQ . 2020年11月12日 閲覧。
^ “Roddy Ricch Explains How Meeting Kendrick Lamar As A Teenager Inspired His Career ” (英語). Genius . 2020年11月12日 閲覧。
^ ““At the End of the Day, I Hold My Own Nuts”: An Interview with Roddy Ricch ”. Passion of the Weiss (2018年6月13日). 2020年11月12日 閲覧。
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
ロディ・リッチ に関連するカテゴリがあります。