ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル(Johanna van Gogh-Bonger、1862年10月4日 - 1925年9月2日)は、オランダの画商テオドルス・ファン・ゴッホ(通称テオ、画家フィンセント・ファン・ゴッホの弟)の妻である。通称はヨー(Jo)。
オランダ語では、姓はホーホ=ボンハーと表記するのが近い。
概要
アムステルダム生まれ。ボンゲル家は地元の名家であり、兄のアンドリース・ファン・ボンゲル(通称ドリース)はアムステルダム大学の教授であった。
義兄フィンセント及び夫テオの死後、ヨーは2人の間で交わされた書簡を整理し、1914年にオランダ語で書簡集を発刊した。また、フィンセントの回顧展を開催し、その知名度の向上に努めた。
フィンセントの友人ウジェーヌ・ボックと交流を持ち、1891年7月にフィンセントの遺作「ウジェーヌ・ボックの肖像」を[1]贈与している。また、エミール・ベルナールとも交流し、自身への書簡の提供も含めフィンセントの作品の宣伝に助力した。
家族
ヨーにはテオとの間に1人の息子が生まれ、フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホと名付けられた。テオ死後の1901年、ヨーはアムステルダム生まれの画家ヨハン・コーヘン・ホッスハルク(Johan Cohen Gosschalk、1873年 - 1912年)と再婚した。
著作
- 『フィンセント・ファン・ゴッホの思い出』東京書籍、2020年
- マーティン・ゲイフォード解説、林卓行監訳、吉川真理子訳
脚注