モハメド・ハムダン・ダガロ(Mohamed Hamdan Dagalo、アラビア語: محمد حمدان دقلو、通称「ハメド・ヘメティ」Hemeti[4]、Hemetti[5] (アラビア語: حميدتي), Hemedti[2]、Hemitte、1974年/1975年(49歳 - 50歳) - )は、スーダンの政治家・軍人。
即応支援部隊(RSF)の指導者である。
概要
ダガロは、ダルフール紛争において反乱派と戦うためにスーダン政府が編成した「ジャンジャウィード」と呼ばれる民兵組織の指導者の一人であった[6]。
経歴
2013年にジャンジャウィードがRSFとして再編成され、ダガロは同組織の指導者となった[7][8]。
2019年、スーダンのオマル・アル=バシール政権に対する抗議運動が起こり、同年4月にアル=バシール政権が崩壊すると、ダガロは軍事評議会の一員となり、スーダンの事実上の指導者となった。しかし、ダガロはRSFの過激な行動や人権侵害により、国内外から批判を浴びることとなった。
2021年、ダガロはスーダンの文民政府との権力移譲協定に署名し、RSFは正式にスーダン軍の一部となった。しかし、RSFは依然として人権侵害や暴力行為を行うことが指摘されており、ダガロの人物像については賛否両論がある。
2025年1月7日、アメリカ政府はRSFがジェノサイドを犯したと認定したと発表し、ダガロとアラブ首長国連邦拠点のRSFの関連企業7社に資産凍結などの経済制裁を課した。ダガロと直系親族のアメリカ入国も禁止する[9][10]。
脚注