ホーボーケン-ワールド・トレード・センター線(Hoboken–World Trade Center)はパストレインの運行系統で、略称はHOB-WTCである。路線図では緑色で示され、同線を運行する列車は緑色の標識灯を点灯する[1]。ニュージャージー州ホーボーケンのホーボーケン駅からダウンタウン・ハドソン・チューブを通りニューヨーク市ロウアー・マンハッタンのワールド・トレード・センター駅を結んでいる[1]。4.8キロメートル(3マイル)を11分で結んでおり、パストレインで最も短い路線である[2]。
平日6時から23時まで運行されており、週末や深夜は運行していない[3]。運行時間外にホーボーケン駅からワールド・トレード・センター駅に移動するには、ホーボーケン経由のジャーナル・スクエア-33丁目線を利用して、グローブ・ストリート駅でニューアーク-ワールド・トレード・センター線に乗り換えることになる[3]。以前は週末にも運行されており、パストレインで唯一深夜帯以外の運行となる路線であった。また、全駅が障害者対応なのも本線が唯一である。
歴史
ホーボーケン-ワールド・トレード・センター線は元々ハドソン・アンド・マンハッタン鉄道(H&M)の路線で、当時はジャージーシティのエクスチェンジ・プレイス駅とマンハッタンのハドソン・ターミナル駅(英語版)を結んでいた。1909年7月19日に開業し、1909年8月2日にはホーボーケン駅まで延伸された。
H&Mは1962年にニューヨーク・ニュージャージー港湾公社に買収されてパストレインとなった。 港湾公社は1966年から1974年にかけてワールド・トレード・センターを建設したが、ワールド・トレード・センター駅は一足早く1971年に開業した。このとき、エクスチェンジ・プレイス駅が1960年代から1970年代にかけて建て直された。また、H&Mのエリー駅はパヴォニア・アベニュー駅して建て直され、その後パヴォニア/ニューポート駅と改名された後、2010年に「パヴォニア」が落ちてニューポート駅となった。ホーボーケン駅はニュージャージー・トランジットの再建計画により20世紀末から改修工事が行われている。
アメリカ同時多発テロ事件によりワールド・トレード・センター駅が破壊され、エクスチェンジ・プレイス駅も閉鎖されたことから、ホーボーケン-ワールド・トレード・センター線は運行休止となった。その代わりに、同じラインカラー(緑色)でホーボーケン駅 - ジャーナル・スクエア駅(英語版)間の運行が行われた。2003年6月29日にエクスチェンジ・プレイス駅が営業を再開すると、仮系統のホーボーケン-エクスチェンジ・プレイス線に緑色のラインカラーが与えられた。ホーボーケン-ワールド・トレード・センター線は同年11月23日に運行を再開した。2006年4月9日から、ワールドトレードセンターサイト(英語版)の建設工事のため週末の運行が中止された。
駅一覧
脚注
- ^ a b “PATH Maps”. The Port Authority of New York and New Jersey. March 31, 2011閲覧。
- ^ “PATH Facts & Info”. The Port Authority of New York and New Jersey. March 31, 2011閲覧。
- ^ a b “PATH Full Schedules”. The Port Authority of New York and New Jersey. March 31, 2011閲覧。
パストレイン:PATH(Port Authority Trans-Hudson) |
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