ホルヘ・マスヴィダル YouTube チャンネル
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2019年 8月17日 - ジャンル
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ホルヘ・マスヴィダル (Jorge Masvidal 、1984年 11月12日 - )は、アメリカ合衆国 の男性 総合格闘家 、総合格闘技プロモーター。フロリダ州 マイアミ 出身。アメリカン・トップチーム 所属。UFCにおける最短KO勝利記録(5秒)を保持している。ジョルジ・マスヴィダル とも表記される。
来歴
キューバ 人の父親とペルー人 の母親との間にフロリダ州 マイアミ で生まれる。子供の頃から学校やストリートでよく喧嘩 をしていた。高校からレスリング を始め、その後、空手 と総合格闘技 を始めた[ 1] 。
2003年 5月24日、18歳でプロ総合格闘技デビュー。
2005年 4月21日、ハファエル・アスンソン と対戦し、0-3の判定負け。同年4月30日、Absolute Fighting Championships 12でジョー・ローゾン と対戦し、2RTKO勝ち。
2006年 2月18日、Absolute Fighting Championships 15でデイビッド・ガードナー と対戦し、2RTKO勝ち。同年6月24日、Absolute Fighting Championships 17のAFCウェルター級王座決定戦でヌリ・シャクアーと対戦し、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2007年 7月14日、BodogFight: Alvarez vs. Lee でイーブス・エドワーズ と対戦し、左ハイキックで2RKO勝ち。
2007年9月29日、Strikeforce 初出場となったStrikeforce: Playboy Mansionでマット・リーと対戦し、1RTKO勝ち。
戦極
2008年 6月8日、戦極 初参戦となった戦極 〜第三陣〜 でホドリゴ・ダム と対戦し、右ストレートで2RTKO負け。この試合での表記はジョルジ・マスヴィダル であった。
2008年9月28日、戦極 〜第五陣〜 でライアン・シュルツ と対戦し、パウンド で1RTKO勝ち。この試合より表記がホルヘ・マスヴィダル に変更された。同年11月1日、戦極 〜第六陣〜 でハン・スーファン と対戦し、3-0の判定勝ち。
Bellator
2009年 4月3日、Bellator 初出場となったBellator 1で行われたライト級トーナメント1回戦でニック・アガラーにTKO勝ちを収めた。5月1日の準決勝ではトビー・イマダ と対戦、3Rにスタンディングでの三角絞め で絞め落とされ、決勝進出を逃した。
2009年11月7日、戦極 〜第十一陣〜 で北岡悟 と対戦し、パウンドで2RTKO勝ちを収めた。
2010年 4月25日、吉田秀彦引退興行 〜ASTRA〜 で小谷直之 と対戦し、2-1の判定勝ちを収めた。同年9月11日、Shark Fightsでポール・デイリー とウェルター級契約で対戦し、0-3の判定負けを喫した[ 2] 。
Strikeforce復帰
2011年 3月5日、3年ぶりのStrikeforce出場となったStrikeforce: Feijao vs. Henderson でビリー・エヴァンゲリスタと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。同年6月18日、Strikeforce: Overeem vs. Werdum でKJ・ヌーンズ と対戦し、3-0の判定勝ち。
2011年12月17日、Strikeforce: Melendez vs. Masvidal のStrikeforce世界ライト級タイトルマッチで王者ギルバート・メレンデス に挑戦し、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した[ 3] 。
UFC
2013年 4月20日、UFC 初出場となったUFC on FOX 7 でティム・ミーンズ と対戦し、3-0の判定勝ち。
2013年7月27日、UFC on FOX 8 でマイケル・キエーザ と対戦。1Rにパンチでダウンを奪われたものの、徐々に巻き返して2Rにダースチョークで一本勝ち。
2013年11月6日、UFC: Fight for the Troops 3 でルスタム・ハビロフ と対戦し、0-3の判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2015年 4月4日、UFC Fight Night: Mendes vs. Lamas でライト級ランキング15位のアル・アイアキンタ と対戦し、1-2の判定負けを喫したが、海外のMMAメディアサイトの採点では14人中12人の記者がマスヴィダルの勝利を支持するなど物議を醸す判定となった[ 4] 。
2015年7月12日、ウェルター級復帰戦となったThe Ultimate Fighter 21 Finale でセザール・フェレイラ と対戦し、クリンチ際の肘打ちでダウンを奪いパウンドで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2015年11月28日、UFC Fight Night: Henderson vs. Masvidal で元UFC世界ライト級王者のベン・ヘンダーソン と対戦し、1-2の判定負け。当初、マスヴィダルは同大会でキム・ドンヒョン と対戦予定であったが、ヘンダーソンと対戦予定であったチアゴ・アウベス が欠場したため、マスヴィダルが代役でヘンダーソンと対戦した[ 5] 。
2016年 12月3日、The Ultimate Fighter 24 Finale でウェルター級ランキング15位のジェイク・エレンバーガー と対戦し、パウンドで1RTKO勝ち。
2017年 1月28日、UFC on FOX 23 でウェルター級ランキング5位のドナルド・セラーニ と対戦。1R終盤にパンチ連打でダウンを奪いパウンドでKO寸前まで追い込み、直後の2R早々には右フックでダウンを奪い、セラーニが立ち上がった所にスタンドパンチ連打で追撃してTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2017年5月13日、UFC 211 でウェルター級ランキング3位のデミアン・マイア と対戦し、1-2の判定負け。
2017年11月4日、UFC 217 でウェルター級ランキング2位のスティーブン・トンプソン と対戦し、0-3の判定負け。
2019年 3月16日、約1年4か月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Till vs. Masvidal でウェルター級ランキング3位のダレン・ティル と対戦。1R序盤に左ストレートでダウンを奪われるも、直ぐに立ち直り2Rに左フックで失神KO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトとファイト・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。試合後、バックステージでレオン・エドワーズ と揉め事を起こした際、パンチを数発エドワーズに浴びせ、乱闘寸前となった。
2019年7月6日、UFC 239 でウェルター級ランキング5位でキャリア21戦無敗のベン・アスクレン と対戦し、試合開始5秒に、タックルに合わせたカウンターの飛び膝蹴りで失神KO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、UFC史上最短勝利記録を更新した。試合後、チームメイトのダスティン・ポイエー は「昨晩、夕食を共にした時に、マスヴィダルは試合開始早々に飛び膝蹴りをすると言っていたし、飛び膝蹴りを練習している動画も見せてもらったよ」と語り、コーチのマイク・ブラウン も、試合前にSNSでマスヴィダルが飛び膝蹴りを練習している動画を投稿していた[ 6] [ 7] 。なお、マスヴィダルはこの試合で、同年のUFCノックアウト・オブ・ザ・イヤーとUFCパフォーマンス・オブ・ザ・イヤーを同時受賞した。
マスヴィダルが獲得したBMFベルト
2019年11月2日、マディソン・スクエア・ガーデン で開催されたUFC 244 でウェルター級ランキング7位のネイト・ディアス と対戦。スタンドの攻防で終始圧倒し、3R終了時にドクターストップでTKO勝ち。マスヴィダルには、この試合のために制作された特別なベルトであるBMFベルト (Baddest Mother Fuckerの略。最高にイカしたやつの意)が贈られた。
2020年 7月11日、UFC 251 のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者カマル・ウスマン に挑戦し、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した。元々ウスマンに挑戦予定だったギルバート・バーンズ が新型コロナウイルスに感染したことで、代役として大会6日前のオファーを受けての緊急参戦だった。6日間で約9.5kgの急激な減量やコーチのマイク・ブラウン が新型コロナウイルスに感染してセコンドにつけなくなるなどのトラブルもあったが[ 8] 、興行的にはペイ・パー・ビュー が130万件売れる大成功を収めた大会となった。
2021年 4月24日、UFC 261 のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者カマル・ウスマン と再戦し、2Rに右ストレートでダウンを奪われパウンドでKO負け。約13年ぶりのKO負けとなり、王座獲得に失敗した。
2022年 3月5日、UFC 272 でウェルター級ランキング1位のコルビー・コヴィントン と対戦。4Rに右フックをヒットさせ膝をつかせるものの、グラウンドの攻防で終始劣勢に立たされて0-3の5R判定負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[ 9] 。
2023年 4月8日、UFC 287 でウェルター級ランキング5位のギルバート・バーンズ と対戦し、0-3の判定負け。試合後に引退を発表した[ 10] 。
ファイトスタイル
スタンドでは主に近距離と中間距離での攻防に優れており、近距離では踏み込んでのリードフック、中間距離では堅実なボクシング技術と右ミドルキックを得意としている。また「Iron Chin(鉄の顎)」と形容される打たれ強さと、ストリートファイトで培った好戦的な性格から、パンチを貰っても笑顔で応え、打ち合いを要求するなどのアピールも見せる。さらに、グラップリングを得意としているマイケル・キエーザ からダースチョークで一本勝ちを収めるなど、グラウンドでのスキルも高く、パウンドも主武器の一つである。
人物・エピソード
ストリートファイトをバックボーンに持ち、長髪を生やした容姿や、対戦相手をノックアウトすることを「洗礼 (バプテスマ )を授ける」と形容することから「ストリート・ジーザス(Street Jesus)」と呼ばれることもある[ 11] 。
2021年4月にベアナックルの総合格闘技団体「ゲームブレッド・ファイティング・チャンピオンシップ」(Gamebred Fighting Championship)を創立し、同年6月18日に第1回大会が開催された[ 12] [ 13] 。また、2022年にはUFCファイトパス と提携して総合格闘技団体「アイコン・ファイティング・チャンピオンシップ」(iKON Fighting Championship)を創立した[ 14] [ 15] 。
2020年1月、メスカル (メキシコ特産蒸留酒)ブランド「レクエルド・メスカル(Recuerdo Mezcal)」とのパートナーシップを通じて、自身のメスカルブランド「エル・レクエルド・デ・オアハカ・ホベン(El Recuerdo de Oaxaca Joven)」を立ち上げた[ 16] 。
UFC 251 では、王者カマル・ウスマン と対戦予定だったギルバート・バーンズ が新型コロナウイルスに感染したことで、代役としてマスヴィダルが出場したが、急遽決定した試合だったことで6日間で体重を191ポンドから170ポンドまで21ポンド(約9.5kg)減量する必要があった。しかし、マスヴィダルはラスベガス から試合開催地のアブダビ へ向かうプライベートジェットの中で突然ピザが食べたくなったとして、機長にイタリア のローマ へ向かわせ、ローマの空港でピザを食べる余裕を見せた[ 17] 。
アメリカン・トップチーム の元チームメイトのコルビー・コヴィントン とは親友同士であったが、お互い確執が生まれ、対立している[ 18] 。
映画『スカーフェイス 』のテーマ曲を入場曲にしており、UFC 244 の記者会見ではスカーフェイスの主人公トニー・モンタナ (英語版 ) をモチーフにした白いスーツと赤いシャツを着用して登場した[ 19] 。
マスヴィダルが若い頃に行った賭けストリートファイトの映像がYouTube などの動画コンテンツで公開されており、1000万回再生を超える動画も存在している。この内、最も有名な19歳のときにキンボ・スライス の弟子レイナルド・フエンテスとベアナックル・ボクシング で対戦した試合では、マスヴィダルがマクドナルド のドライブスルー でビッグマック を注文していた最中に突然かかってきた電話で、地元のジムが同じだったもののほとんど会話らしい会話をしたことがなかったキンボから、1時間後に試合をできるかとオファーされ試合を受けたというエピソードがある[ 20] [ 21] 。
ラッパー のアヌエルAA とは友人であり、UFC 261 の前日計量時と入場時にはアヌエルがマスヴィダルのセコンドを務めた[ 22] 。
マスヴィダルのマネージャーを務めるマルキ・カワの妹イマン・カワと約10年間交際し、彼女との間に三児(息子一人、娘二人)を儲けている。
犯罪・トラブル
2020年1月30日、マイアミ で開催されたスーパーボウル のイベントにて、偶然そこに居合わせたUFC世界ウェルター級王者のカマル・ウスマン と舌戦を繰り広げ、一触即発の事態となった[ 23] 。
2022年3月22日、マイアミのステーキハウス で食事を終え出てきたコルビー・コヴィントン に駆け寄って顔面を2発殴打し、コヴィントンの歯を一本折り手首に擦り傷を負わせ、コヴィントンが着用していたロレックス の腕時計に1万5000ドル相当の損害を加えたとして事件の翌日に逮捕され、加重暴行罪と器物損壊罪で起訴された。マスヴィダルはターナー・ギルフォード・ナイト矯正施設に拘留されたが、1万5000ドルを支払い条件付きで保釈された[ 24] 。マスヴィダルは無罪を主張し、4月28日の罪状認否 では、コヴィントンへの接近禁止命令が下された。2023年11月6日、検察との司法取引に応じて2件の重罪が取り下げられたことを受け、マスヴィダルは軽罪の暴行罪を認めることで懲役刑や罰金刑などの刑罰に問われることを回避した[ 25] [ 26] 。
戦績
総合格闘技 戦績
52 試合
(T)KO
一本
判定
その他
引き分け
無効試合
35 勝
16
2
17
0
0
0
17 敗
2
2
13
0
獲得タイトル
表彰
UFC
UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(3回)
UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(4回)
UFC ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2019年/ベン・アスクレン 戦)
UFC パフォーマンス・オブ・ザ・イヤー(2019年/ベン・アスクレン戦)[ 27]
World MMA Awards
ブレイクスルー・ファイター・オブ・ザ・イヤー(2019年-2020年)
ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2019年-2020年/ベン・アスクレン戦)
MMA Fighting
ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2019年/ベン・アスクレン戦)
MMA Junkie
ブレイクスルー・ファイター・オブ・ザ・イヤー(2019年)
ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2019年/ベン・アスクレン戦)
ペイ・パー・ビュー販売件数
脚注
関連項目
外部リンク