ヘラクレスサン (学名: Coscinocera hercules) は、 鱗翅目ヤママユガ科に分類されるガの一種。世界最大のガとして知られている[1][2]。
分布
ニューギニア島とオーストラリア北部に生息[1][2]。
形態
前翅長は270ミリメートルで、オーストラリアで見つかった最大のガであり、その翅は昆虫の中で最大の表面積 (300平方センチメートル) に及ぶ[1][2]。体色は赤褐色を呈し 、4つの翅にそれぞれに透明な斑点がある[1]。雄は雌よりも後翅の尾が長細いのが特徴[1]。
幼虫は130ミリメートルまで成長し、体色は薄い青色で、側面に赤い点と黄色の棘がある[1]。
生態
成虫は口器 (口吻) は退化して失っているため羽化後は一切食事を取らない[1]。幼虫の頃に蓄えた養分で羽化後は生きるため、成虫寿命は長くても1週間ほどと短い[1]。一方幼虫の頃は口器 (口吻) が退化しておらず、セロリの木の葉を食す[1]。
脚注
関連項目