ヒメトロイブゴケ (Apotreubia nana) は、コケ植物の1種。
分類
トロイブゴケ科のみからなるトロイブゴケ亜綱、あるいはトロイブゴケ綱が提唱されている。トロイブゴケ科には、本種が属するヒメトロイブゴケ属 (Apotreubia) の他にトロイブゴケ属 (Treubia) があり、両属は胞子体の形態や分枝様式の違いにより区別される[1]。日本国内には、本種のみが分布する。
分布
亜高山帯の林床やハイマツに覆われた露岩上に生育。
形態
配偶体側面に多細胞層からなる側片、背側に1細胞層からなる2列の背片を持ち、配偶体全体にはゼニゴケ類で見られるような油体細胞(英語版)が散在している。
脚注
- ^ Schuster, R. M. & N. Konstantinova (1995). Studies on Treubiales, I. On Apotreubia Hatt. et al. and A. hortonae Schust. & Konstantinova, sp. n. J. Hattori Bot. Lab. 78 : 41–61.