『バーニング・ラヴ』はエルヴィス・プレスリーの1972年の楽曲、及びコンピレーション・アルバム。
1972年10月の第3週(21〜28日)、ビルボード・ホット・チャート2位にランクインした。チャック・ベリーのマイ・ディンガリングに阻まれ惜しくも1位は獲得できなかった サスピシャス・マインド以後の最高位で、エルヴィスにとって生前最後のトップ10ヒットとなった。
エルヴィスはこの曲にあまり魅力を感じなかったため、プロデューサーのフェルトン・ジャーヴィスとスタッフ達はエルヴィスに録音させるために説得しなければならなかった[1]。 また、エルヴィスはこの曲の歌詞を覚えるのが大変だったようで、映画「エルビス・オン・ツアー」では歌詞を見ながら歌うシーンが見られる。 1973年1月12日のアロハ・フロム・ハワイのリハーサル・ショウでは歌詞を間違えて歌ってしまっており、本番では客席に大きな歌詞カードが用意された。
スペース・シャトル「STS-123」のミッションの際、起床時の目覚まし音としてこの曲が使用された。
1999年にエルヴィス・プレスリーのアルバムが再発売された際に、新たに編集された準オリジナルアルバムといえる。 1972年に録音された全7曲と、発売中止となったStanding Room Onlyのために行ったライヴ録音、オリジナルアルバム未収録のシングル曲「イッツ・オンリー・ラヴ」「アイム・リーヴィン」を収録している。 「ハウンド・ドッグ」と「リトル・シスター / ゲット・バック」は「ウォーク・ア・マイル・イン・マイ・シューズ ジ・エッセンシャル70'Sマスターズ」で発表されていなかった未発表ヴァージョン。
RCAは1972年2月14日のディナー・ショウから17日までのコンサートの一部を「Standing Room Only」というアルバムを制作するために録音を行なったが、 新しい曲目だけではアルバム1枚分に満たなかったこと、 「エルヴィス・イン・ニューヨーク」と曲目がかぶること、ラスヴェガス公演のため「エルビス・オン・ツアー」のサウンドトラックとしても使用できなかったこと、 「アロハ・フロム・ハワイ」の企画が控えていた等の理由で発売中止となった。 また、「エルヴィス・イン・ニューヨーク」のジャケットは「Standing Room Only」に使用される予定だったものである。 「エルヴィス・オン・ステージVol.1」のようにスタジオ録音も含める案もあったが、ヒットシングルである「バーニング・ラヴ」が廉価版アルバムに収録されてしまったためこの案も断念された。 2009年にFollow That Dreamから「ELVIS Standing Room Only Recorded Live - On Tour」として発売された。
「Standing Room Only」ための録音の中から2月16日ミッドナイトショウから「イッツ・インポッシブル」が1973年のアルバム「フール」に収録され、「見果てぬ夢」が1978年のコンピレーションアルバム「心の旅路」に収録。 同じ2月16日ミッドナイトショウから「アメリカの祈り」がエルヴィスの希望でシングルとして発売された。 その他のライヴ音源は「ウォーク・ア・マイル・イン・マイ・シューズ ジ・エッセンシャル70'Sマスターズ」で発表された後、 「ハウンド・ドッグ」と「リトル・シスター / ゲット・バック」を加えてこの「バーニング・ラヴ」に収録され、2001年のボックスセット「エルヴィス・ライヴ・イン・ラスベガス」にも収録された。
MS=ミッドナイトショウ DS=ディナーショウ
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