ニュージーランド・ドル(New Zealand dollar)は、ニュージーランドの他、クック諸島、トケラウ、ニウエ、ピトケアン諸島で用いられる通貨である。1967年7月に旧ニュージーランド・ポンドに代わり登場した。NZD、NZ$などとも略される。愛称はキーウィドル。紙幣・硬貨はニュージーランド準備銀行が発行する。
硬貨
NZ$の硬貨は、10¢、20¢、50¢、$1、$2の5種類。10¢のコインは銅貨で、20¢、50¢のコインは銀色、$1、$2のコインは金色である。
デザイン
ニュージーランド・ドル硬貨の表側はすべて女王だったエリザベス2世。なおエリザベス2世は2022年9月に崩御しており、国王にはチャールズ3世が即位したためいずれは表側の肖像も切り替わるが、当面の間は在庫が用いられる予定で、デザインの切り替えは数年先になると2022年9月の時点で予測されている[1]。
硬貨裏側のデザインは以下の通り。
廃止硬貨
1¢、2¢、5¢硬貨が存在し流通していたが、貨幣価値が低いため、1¢、2¢硬貨は1990年に、5¢硬貨は2006年に廃止された。
2006年の切り替え
大きく重いニュージーランドの硬貨を改良するため、2004年11月11日、ニュージーランド準備銀行は新硬貨の導入を発表した。現在流通している硬貨はやや小さく、軽い素材により作られている。旧硬貨は2006年10月31日に使用廃止され、新硬貨へ両替された。
紙幣
NZ$の紙幣は1999年以降ポリマー紙幣で、$5、$10、$20、$50、$100の5種類である。1999年5月に第6版の支払いが開始された。その後、肖像人物や主なモチーフや主色を変えずにデザインを一新した第7版が発行された。第7版の$5と$10は2015年10月、$20と$50と$100は2016年5月に支払い開始されている[2][3]。
デザイン
ニュージーランド・ポンド時代から数えて第3版の紙幣が1967年の通貨単位切り替えに際して発行されたが、第3版と第4版(1981年支払い開始)の肖像はすべてニュージーランド女王エリザベス2世であった。第3版のすかしはジェームズ・クックであった。1990年支払い開始の第5版から第7版までは以下のデザイン構成である[3]。裏面のモチーフはニュージーランド固有種の鳥である。
第7版では英語に加えてマオリ語で表に「TE PŪTEA MATUA」(準備銀行)、裏に「AOTEAROA」(ニュージーランド)と併記されている[4]。
20ドル札に描かれているエリザベス2世の肖像もいずれは現国王のチャールズ3世に切り替わる見込みであるが、硬貨と同様、在庫が枯渇する見通しとなるまでは現在のものが使い続けられる。紙幣は硬貨の切り替えよりさらに先になると目されている[1]。
記念紙幣
2000年のミレニアムを記念し、記念$10紙幣が販売された。緑インクを用いたケイト・シェパードとアオヤマガモの肖像紙幣とは異なり、青インクを用いたニュージーランドの過去と未来を表す図柄が採用された紙幣である。記念紙幣として販売されたが、通常の紙幣と同様、一般流通している。
為替レート
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対ドル
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対円
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脚注
関連項目
外部リンク
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現行 | |
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現行 (ドルから改称) | |
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廃止 | |
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非流通 | |
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概念 | |
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仮想 | |
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私製 | |
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関連 | |
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カテゴリ |
ニュージーランドの通貨 |
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基本情報 | |
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ニュージーランド・ドル硬貨 | |
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ニュージーランド・ドル紙幣 | |
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