第2代フォーリー男爵 トマス・フォーリー (英語 : Thomas Foley, 2nd Baron Foley FRS 、1703年 頃 – 1766年 1月8日 )は、グレートブリテン王国 の貴族。トーリー党 所属[ 1] 。
生涯
初代フォーリー男爵トマス・フォーリー とメアリー・ストロード(Mary Strode 、1735年12月6日没、トマス・ストロードの娘)の息子として生まれた[ 1] 。1720年11月4日にオックスフォード大学 クライスト・チャーチ に入学、1733年7月11日にD.C.L. (英語版 ) の学位を授与された[ 2] 。
1733年1月22日に父が死去すると、フォーリー男爵 の爵位を継承した[ 1] 。議会では父の代よりドロイトウィッチ選挙区 (英語版 ) で1議席を掌握しており、1747年イギリス総選挙 でウィニントン家の掌握する議席も取ろうとして、候補2名を出した[ 3] 。フォーリー男爵の出した候補はトーリー党 に所属しており、与党ホイッグ党 も候補者2名を出したが、結果はホイッグ党候補2名がそれぞれ19票、トーリー党候補が19票と18票だった[ 3] 。これにより選管は19票を得た候補者3名の当選を宣告して、最終決定を庶民院 に委ねた[ 3] 。候補者4名が全員選挙申し立てをした結果、庶民院はまず選管決定の裁定として、トーリー党候補1名(トマス・フォーリー (英語版 ) )とホイッグ党候補1名(フランシス・ウィニントン (英語版 ) )の当選が宣告されるべきだったとし、その1週間後に選挙結果に対する裁定を行った[ 3] 。もう1人のホイッグ党候補(エドウィン・サンズ )がフォーリーの得票のうち、9人が実際は選挙権がなかったことを証明したため、庶民院は最終的にはウィニントンとサンズの当選を裁定した[ 3] 。これによりフォーリー男爵の候補が2名ともに落選したが、フォーリー男爵は自派の有権者数を増やして選挙区を完全に掌握[ 3] 、以降1750年から2代フォーリー男爵死後の1777年まで2議席を支配した[ 4] 。
1740年11月27日、王立協会フェロー に選出された[ 5] 。
1747年4月4日に叔父エドワード (英語版 ) が死去すると、その遺産を継承した[ 6] 。
1766年1月8日に生涯未婚のまま死去、ウィットリー (英語版 ) で埋葬された[ 1] 。フォーリー男爵の爵位は断絶[ 1] 、ウィットリー・コート (英語版 ) の地所は祖父の弟ポール (英語版 ) の曽孫にあたるトマス・フォーリー が継承した[ 7] 。
出典
^ a b c d e Cokayne, George Edward ; Gibbs, Vicary ; Doubleday, Herbert Arthur, eds. (1926). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Eardley of Spalding to Goojerat) (英語). Vol. 5 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. p. 535.
^ Foster, Joseph , ed. (1891). Alumni Oxonienses 1715-1886 (英語). Vol. 2. Oxford: University of Oxford. p. 473.
^ a b c d e f Newman, A. N. (1970). "Droitwich" . In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月15日閲覧 。
^ Brooke, John (1964). "Droitwich" . In Namier, Sir Lewis ; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月15日閲覧 。
^ "Foley; Thomas (c 1703 - 1766)" . Record (英語). The Royal Society . 2019年11月23日閲覧 。
^ Hayton, D. W. (2002). "FOLEY, Edward (1676-1747)." . In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline ; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年1月28日閲覧 。
^ "Foley, Baron (GB, 1776)" . Cracroft's Peerage (英語). 17 February 2012. 2019年11月23日閲覧 。