多くのメンバーはそれぞれのニックネームを持っており、彼らのトレードマークとも言えるコミカルな形の四角いサングラスを常にかけている。グループ結成以来、通常はメンバー全員が常にサングラスをかけているが、アルバム『One More Megabyte』のジャケット写真では例外的にサングラスをかけていない彼らの姿を見ることができる。
彼らは、初期には地元であるイングランド・サンダーランド市で活動しており、最初のファンクラブも地元で結成された。当初は、当時台頭してきたオイ!パンクに分類されていたが、オイ!パンクの典型的な特徴であるボーカルと共に唄う「シング・アロング」スタイルのコーラスを持っているにもかかわらず、彼らをポップ・パンクまたはパンク・パセティック(英語版)(悲壮系パンク)として分類することも可能である。トイ・ドールズがオイ!パンクに分類される一つの理由は、トイ・ドールズの最初のイギリス全国ツアーを後にサポートすることになるエンジェリック・アップスターツ(英語版)などの、オイ!パンクバンドに深く関わっていたイギリスのコラムニスト、ガリー・ブッシェル(英語版)がトイ・ドールズを擁護していたからである。1980年に地元のビジネスマンから融資を受け、Toy Dollsのデビューシングル盤となる「Tommy Kowey's Car」が発売された。このシングル盤のB面に収録された曲は「She Goes To Finos」であった。このシングル盤は初回生産分の500枚をすぐに完売したが、トイ・ドールズにはこれ以上のレコードを生産する資金的余裕がなかったため、このデビューシングルは現在では[いつ?]コレクターズアイテムとして珍重されている。その後、彼らはイングランド・ダラム州のニュートン・ホール村に移住した。この事を題材にしたのが「livin' on NEWTON HALL」という曲である。
1982年のクリスマスに、彼らはイギリスの古典童謡「Nellie the Elephant」(原曲は、1956年にマンディ・ミラー(英語版)が歌った楽曲)をパンク調にアレンジし、シングルとして発売した。「Nellie the Elephant」はイギリスのインディーズチャートの16位を獲得した。1983年に、彼らは初のアルバム『Dig That Groove Baby』を発表する。この時点で、ガリー・ブッシェルの手助けもあって、彼らはイギリス国内のメディアの注目を引くことになる。アルバム発表後、ヨーロッパとアメリカでツアーを行なう。
1984年11月に、録音し直した上で再発売された「Nellie the Elephant」がテレビ番組のテーマ曲として使われると、イギリスのシングルチャートで4位に入るという快挙を成し遂げた。その後、14週にわたりトップ100内にランクインし、他のヨーロッパ諸国でもヒット曲になった。「Nellie the Elephant」は、合計約50万枚のセールスを数える。続くシングルとなる「She Goes to Fino's」は、1985年4月に93位にランクインする。トイ・ドールズは、レコードレーベルとメンバー構成を変えながらバンド活動を継続した。彼らはヨーロッパ、北米、アジアにファンクラブを設立した。
デイヴ・ザ・ナット (David "Dave the Nut" Nuttall) - ドラムス (2003–2005)
ディスコグラフィ
スタジオアルバム
1983: Dig That Groove Baby
1985: A Far Out Disc
1986: Idle Gossip
1987: Bare Faced Cheek
1989: Wakey Wakey
1991: Fat Bob's Feet
1993: Absurd-Ditties
1995: Orcastrated
1997: One More Megabyte
2000: Anniversary Anthems
2004: Our Last Album?
2012: The Album After the Last One
2019: Episode Xlll
ライブアルバム
1990: Twenty Two Tunes Live from Tokyo
1999: On Stage in Stuttgart
2006: Treasured Toy Dolls Tracks Live
コンピレーション
1989: Ten Years of Toys
オルガ・ソロアルバム
2015: Olgacoustic
日本との関係
トイ・ドールズは1986年1月の初来日以来、日本での公演を頻繁に行なっており、来日回数は既に12回を超えている。また、2000年からの活動休止時期に日本のガールズバンド・ロリータ18号のアルバム制作ならびにヨーロッパデビューにプロデューサーとして関わっており、「Livin' la Vida Loca」(アルバム『Anniversary Anthems』に収録)のプロモーションビデオではロリータ18号のメンバーと共演を果たしている。日本語版公式ウェブサイトでは、オルガが日本のファンに向けた日本語メッセージと、直筆の日本語サインを読むことができる。