ツォフィンゲン (独 : Zofingen )は、スイス のアールガウ州 、ツォフィンゲン郡に属す都市で、同郡の中心地。1201年にフローブルク伯によって築かれ、現在も市街は城壁に覆われている。フランス名はゾファンギュー (Zofingue)。
地理
ツォフィンゲン
2009年時点の総面積は11.09平方km(4.3平方マイル)で、そのうち18.8%にあたる2.08平方キロが農地、47.3%にあたる3.67平方キロが森である。残りの33.1%(3.67平方キロ)を建物や道路が占め、河川や湖沼といった水域は全体の0.6%である[ 3] 。「建物や道路」のうち、商業地が総面積の4.6%を、住宅地が17.7%を、交通インフラが7.0%を、公園や緑地帯、運動場が3.1%をそれぞれ占める。また、森林のうち、原生林が総面積の46.0%を、果樹園が残りの1.4%を占める。さらに、農地は総面積の4.3%が畑、12.2%が牧草地、2.3%が果樹園やワイン園である。水域はすべて河川によるものである[ 3] 。
2014年1月1日にユルクハイム を編入予定[ 4] 。
人口
2009年12月時点の人口は1万623人。2009年6月時点では人口の15.8%を外国人が占めた[ 5] 。1997年から2007年の10年間で14.7%増加した。2000年の時点では、総人口の88.9%がドイツ語 を、3.4%がイタリア語 を、1.4%がポルトガル語 をそれぞれ母語としていた[ 6] 。
ツォフィンゲンの年齢別人口構成[ 7]
年齢
人数と割合
0歳代
895人(8.4%)
10歳代
1010人(9.5%)
20歳代
1525人(14.3%)
30歳代
1607人(15.0%)
40歳代
1678人(15.7%)
50歳代
1381人(12.9%)
60歳代
1095人(10.2%)
70歳代
894人(8.4%)
80歳代
509人(4.8%)
90歳以上
93人(0.9%)
ツォフィンゲンの人口推移[ 7]
年度
人口
1975
8,887
1980
8,758
1990
8,653
2000
8,675
住宅
住民一人あたりのリビング数は0.52部屋で、州平均の0.57部屋に比べるとやや少ない。ここでの「リビング」とは、広さ4平方メートル以上の寝室、ダイニング、居間、キッチン、地下室、屋根裏部屋のことである[ 8] 。総世帯数の37.6%は持ち家だが、住宅ローンやレンタル家具契約を結んでいる場合もある[ 9] 。
2000年の時点で単身、2人世帯が554軒、3人、4人世帯が2318軒、5人以上の世帯が1338軒ある[ 10] 。総世帯数は4328軒で、1世帯あたりの平均構成人数は2.1人[ 6] 。2008年には、総世帯数5269軒のうち25.0%にあたる1318軒が戸建て住宅であった[ 11] 。アパートの空室率は1.0%であった[ 11] 。
ツォフィンゲンのアパートの月極家賃は2003年の時点で国内平均の95.3%[ 12] にあたる平均1063.57スイスフラン (CHF)。ワンルームでは平均592.19CHF、2部屋では平均787.80CHF、3部屋では平均937.35CHF、6部屋以上は平均1694.74CHFであった。
行政
2007年の総選挙で国民党 (SVP)が27.78%を得票し、第一党の座に就いた。以降、社会民主党 (SP 23.15%)、自由民主党(FDP 17.17%)、緑の党 (9.73%)と続く。投票総数は3746票で、投票率は48.7%であった[ 13] 。
市長
任期
氏名
所属政党
1914–1930
ハンス・ズテル
FDP
1930–1947
ハンス・ベルツヒー
FDP
1948–1953
アドルフ・レルフ
FDP
1954–1973
ヴァルター・レベル
FDP
1974–1992
ヴィリー・ロレタン
FDP
1992–2006
ウルス・ロッヒャー
FDP
2006-
ハンス=リディ・ホティゲール
無所属
歴史遺産
計10箇所の建造物や遺跡が国の重要遺産に指定されている。そのうち最も古いのは、ヒルツェベルクにあるモザイク床が特徴のローマ時代の農家屋である。その他の指定物件は以下の通り[ 14] 。
件名
所在地
旧武器庫
ゲネラル=グイサン通り12番地
旧検疫所
アールブルゲル通り21番地
公立校舎
ゲネラル=グイサン通り14番地
博物館
ゲネラル=グイサン通り18番地
都市図書館
ヒンテーレ中央通り20番地
ハイテルン広場
クレステルリ通り2番地
市庁舎
ラトス通り4番地
酪農場
ヒンテーレ中央通り9番地
酪農場
ヒンテーレ中央通り14番地
また、ツォフィンゲンの街自体も国の遺産に指定されている[ 15] 。
経済
リンギエールAG本社
大手メディアのリンギエールAG、医薬品のジークフリート、印刷加工システムのミュラー・マルティニなどがツォフィンゲンに本社を置く[ 16] 。2007年の失業率は3.19%。2005年の時点でツォフィンゲンでは108人が第一次産業に従事し、33の事業所が置かれている。また、第二次産業には4236人が従事し、121の事業所が置かれており、第三次産業には4514人が従事し、565の事業所が置かれている[ 6] 。自治体域内で暮らしながら働く人は2000年の時点で4377人。そのうち53.7%にあたる2352人が自治体の外側で働く一方、6538人がこの自治体に通勤している。週最低6時間の勤め口が8563ある[ 17] 。労働者の14.2%が通勤に公共交通機関を利用する一方、45.3%はマイカーを使う[ 6] 。
宗教
2000年の国勢調査によると、総人口の30.5%にあたる2879人がローマ・カトリック を信仰し、49.4%にあたる4659人がスイス改革教会に属している。
教育
スイス国民は総じてよく教育を受けている。ツォフィンゲンに住む25歳から64歳の住民のうち、76.2%が義務教育ではない高等学校教育や大学教育を受けている[ 6] 。住民の619人が初等学校に、255人が中等学校に、378人が大学レベルの教育機関に通っている[ 10] 。
図書館はツォフィンゲン公立図書館とツォフィンゲン教育センターの2館がある。
出身有名人
エヴァ・エプリ(1925年 - ) アーティスト
エーリッヒ・フォン・デニケン (1935年 - ) 作家
ヨーゼフ・インバッハ(1945年 - ) 神学者
脚注
外部リンク
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