ツイストドーナツは、小麦粉や米粉を原料にして油で揚げた、揚げパンまたはスティック状の菓子である[1]。中国では麻花[2]、韓国ではクァベギ(朝鮮語: 꽈배기)[3]、フィリピンではシャコイ(英語: shakoy)またはピリピット(英語: pilipit)、日本では索餅[4]としても知られている。
世界におけるツイストドーナツ
中国
中国本土や台湾では、麻花と呼ばれるねじれたドーナツは伝統的な揚げ菓子であり、地域によって様々なバリエーションがある。主な材料は小麦粉、砂糖、食用油だが、塩、蜂蜜、ナッツや香辛料などを加えることもある。 一度編んだ生地をねじって、ピーナッツオイルで揚げる。外はカリッと中はふんわりとした食感のものと、カリカリの食感のものの2種類が主流である。発祥は天津であり、数千年の歴史がある。[5][6][7]
イタリア
イタリアではトレッチャ(イタリア語: Treccia)と呼ばれており、カスタードクリームを詰めたり、砂糖やチョコレートなどをかけたりすることもある。
日本
日本では奈良時代に唐から伝わり索餅となった。うどんや素麺の元になった食品とも言われる麺類で、麦縄とも呼ばれる縄状のものである。江戸時代中期に姿を消したとされているが、奈良などにある「しんこ菓子」に姿を変えたともされる。
韓国
大韓民国ではクァベギ(朝鮮語: 꽈배기)として知られている。酵母で発酵させた小麦粉や米粉の生地と溶かしバターで作られたねじれたドーナツで、甘さは控えめで、ふわふわでスポンジのような食感である。油で揚げられ、砂糖とシナモンでコーティングされている[1][3][8]。学校の放課後のおやつとしてもよく食べられている[8]。
フィリピン
フィリピンのビサヤ諸島のシャコイ(英語: shakoy)は、長めの生地を独特なロープ状にねじってから揚げたものであり、フィリピン北部ではルビッド・ルビッド(英語: lubid-lubid)とも呼ばれる。作り方はドーナツとほぼ同じだが、もち米から作られた米粉を使ったものもある。ふんわりとしたものから、もちもちとしたものまで様々な食感のものがある。硬くて歯ごたえのあるものはピリピット(英語: pilipit)と呼ばれている。白砂糖をまぶすのが一般的だが、ゴマやカラメルをまぶす場合もある。[9][10][11]
ベトナム
ベトナムでは、バイン・クオイ・トゥン(ベトナム語: Bánh Quẩy Thừng)[12]またはバイン・ヴァン・トゥン(ベトナム語: bánh vặn thừng)、バイン・ヴァン(ベトナム語: bánh vặn)、バイン・クアイ・チェオ(ベトナム語: bánh quai chèo)、バイン・クオイ・ドゥオン(ベトナム語: bánh quẩy đường)と呼ばれている。
脚注
出典
その他出典
関連項目