タブラは、帝政ローマ時代に考案されたボードゲームの一つで、一般にバックギャモンの直接の祖先と考えられている。
タブラに関する最初期の記述は、ミリネのアガティアス(527年-567年)が記した、ビザンティン皇帝ゼノン(476年-481年)が登場する小詩(エピグラム)に見られる。サイコロの目によって優位に立ったり窮地に陥ったりするゲームに興じたという。タブラのルールは、この小詩を基にルイ・ベック・ド=フキエール(フランス語版)により19世紀に再現された[2][3]。
タブラはルドゥス・ドゥオデキム・スクリプトルム(英語版)が洗練され、3列の内中央の列が無くなり外側の2列が残ったものと考えられている[3]。ゲームは現代のバックギャモンのボードとほぼ同じボード上で行う[2]。二人のプレーヤーは、各々15個のピースを持ち、3つのサイコロの目に従い、ピースをボード沿いに反対側へ進める[2][3]。ボード上に単独で止まったピースを攻撃できるルールが採用された[2]。