『スパイがいっぱい』(Where the Spies Are)は、1965年に公開されたイギリスの映画。ジェームズ・リーザーの小説『忘却へのパスポート』を原作とし、かつてMI6にいた中年の医師がスパイとして活動しながら追われるコメディ・タッチの作品である[2]。監督はヴァル・ゲスト(英語版)。出演はデヴィッド・ニーヴン、フランソワーズ・ドルレアックなど。
原作小説を気に入ったヴァル・ゲストがニーブンと提携し、映画「007」シリーズの成功に触発されたメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)による資金提供を受け製作された[3]。
ストーリー
イギリスの軍情報部長マクギリブレイの下で働く秘密工作員ロザーが任務先の中東で詳細は後程という電報を送った後、消息を絶っていた。
マクギリブレイはやきもきした末に、第2次大戦中に世話になった外科医のラブにロザーのつかんだ情報を調べるよう命じる。さっそくラブは協力者であるファッションモデルのヴィッキーとローマ空港で出会い、どぎまぎしているうちに飛行機に乗りそびれてしまう。その直後、飛行機が爆発し、ラブは自分がまかされた仕事の重大性を思い知らされる。
ベイルートに到着したラブはロザーの宿泊していたホテルに潜入し、もう一人の仲間の諜報員パーキントンとともに、ロザーがつかんだ情報を手に入れた。敵は中東におけるイギリスの石油条約を破棄に持ち込むため、レバノンに来ていた親英派のザーロフ公を抹殺しようとしていた。翌日、ラブは現地入りしたザーロフ公を暗殺から救うものの、流れ弾が無関係の者に当たってしまい、ラブは群衆から追われる身となる。そこへ敵のヘリコプターが現れ、彼はそのまま連行され、尋問を受けた。また、ヴィッキーが二重スパイだと判明し、ラブは窮地に陥る。それでも、ヴィッキーの活躍もあって、ラブはマクギリブレイに助けられた。
キャスト
- 日本テレビ版:初回放送1972年5月10日『水曜ロードショー』
- 東京12ch版:初回放送1975年5月20日『火曜映画劇場』
スタッフ
補足
出典
外部リンク