ジムクラックステークス(Gimcrack Stakes)はイギリスのヨーク競馬場で行なわれる競馬の競走。優勝馬主が「ジムクラックディナー」という晩餐会でスピーチをする伝統で知られている[3]。
ジムクラックステークスはイギリスのG2競走である。2歳の牡馬と騸馬の競走で、毎年8月にヨーク競馬場の直線6ハロン(約1207メートル)で行われる。
伝統的に、優勝馬の馬主は、競馬シーズンが終わった12月に行なわれる“ジムクラック晩餐会”でスピーチをすることになっている。
ジムクラックステークスは、8月に行なわれるヨーク競馬場の「イボアフェスティバル開催」の4日間の最終日に行なわれる。格付けはG2だが、賞金はG1のミドルパークステークスよりも高い。
ジムクラックステークスは1846年に創設された。当時は牝馬の出走も可能だった。牡馬と騸馬限定になったのは1987年からである。
ジムクラック(Gimcrack)は18世紀に活躍した競走馬である。ゴドルフィンアラビアンの直系の孫にあたり、36回の競走で27勝をあげた[4]。体高14ハンド(約142センチメートル)少々の小柄な芦毛馬だった[5][6]。18世紀に一般的だった「ギブアンドテーク方式」の競走では、馬の大きさに応じたハンデが加増されたので[7]、ジムクラックにはこれが極めて有利に働いた。イギリスで連戦連勝した後、ジムクラックは1766年にフランスで22.5マイル(約36キロ)を1時間以内に走ることができるか、という勝負を行い、この賭けに勝った[8][9]。
*印は日本輸入馬。