『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』
ポップ・スモーク の スタジオ・アルバム
リリース	2020年7月3日
ジャンル	ヒップポップ、ドリル、トラップ、R&B[1]
時間	56:41
レーベル	ヴィクター・ヴィクター、リパブリック
プロデュース	50セント
ポップ・スモーク アルバム 年表
『Meet the Woo 2』 (2020年) 『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』 (2020年)
『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』収録のシングル
「Make It Rain」 リリース: 2020年6月12日 (2020-06-12) 「The Woo」 リリース: 2020年7月20日 (2020-07-20) 「Mood Swings」 リリース: 2020年8月21日 (2020-08-21)[2] 「For the Night」 リリース: 2020年10月3日 (2020-10-03)[3] 「What You Know Bout Love」 リリース: 2020年10月9日 (2020-10-09)
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『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』（英: Shoot for the Stars, Aim for the Moon）は、アメリカ合衆国のラッパー、ポップ・スモークのデビュー・スタジオ・アルバム。2020年7月3日にビクター・ビクター・ワールドワイドとリパブリック・レコードからリリースされた。アルバムには、客演としてクエイヴォ、リル・ベイビー、ダベイビー、スウェイ・リー、フューチャー、ロウディー・レベル、50セント、ロディー・リッチ、タイガ、カロルG、リル・ティージェイ、キング・コムズが参加している。

本作のデラックス・エディションは、生きていればポップ・スモークの21歳の誕生日であった2020年7月20日にリリースされた。デラックス・バージョンには、オリジナル・アルバムに収録されていた3曲のリミックスを含む15曲が追加収録されている。追加ゲストとして、ファヴィオ・フォーリン、ダフィー・ウー、ドレッド・ウー、ダヴィド、PnBロック、ジェイミー・フォックス、ガンナ、ヤング・サグ、エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ、クイーン・ナイジャ、カルボーイ、バーナ・ボーイが参加している。

本作はポップ・スモークが最大の影響を受けた1人である50セントがエグゼクティブ・プロデュースを担当した。50セントはこのアルバムを完成させるために、客演アーティストに連絡をするなどの管理も行った^[4][5]。

本作は、アメリカのBillboard 200を含む数カ国で1位を獲得し、ヒップホップ史上初、死後に発売されたデビューアルバムがチャートの首位を記録した。このアルバムからシングル「Make It Rain」、「The Woo」、「Mood Swings」、「For the Night」、「What You Know Bout Love」が生まれ、他にも「Something Special」、「Diana」など複数のチャート入りを果たした。

当初、本作の発売日は2020年6月12日の予定だったが^[6]、代わりにアメリカ人ラッパーのロウディー・レベルを客演に迎えたリードシングル「Make It Rain」がリリースされた。その後、ジョージ・フロイド抗議運動による警察の残虐行為や人種差別に抗議したことへの敬意から、アルバムの発売日が2020年7月3日に延期されたことが発表された^[6][7]。これは、2020年6月16日、ポップ・スモークのオンラインストアで予約注文が可能になったことで明らかになった^[8]。また、ポップ・スモークの遺品がワーナー・チャペル・ミュージックと共同出版契約を結んだことも発表され、彼の過去の全音楽と今後のアルバムを管理することも発表された^[9][10]。

2020年6月29日、ヴァージル・アブローがデザインした新アートワークと収録曲が明らかになった^[11]。しかし、多くのファンからはアートワークが「手抜き」と批判を受け、アートワークを変更するよう数万人の署名がChange.orgの請願書に寄せられた^[12][13][14]。主な批判理由はアブローが使用したポップ・スモークの写真がGoogle 画像検索で最初の検索結果であったためである^[15]。レーベルはリリース日に合わせて変更すると発表した^[16][17]。

最終的なアートワークは、本作がリリースされる数時間前に明らかにされ、彼の母親が選んだものである^[18]。

本作は、リリース初週に25.1万枚 (純粋なアルバム売上は7.2万枚) を売り上げ、本国アメリカのBillboard 200で初登場1位を獲得した。これはポップ・スモークにとって初の全米1位を獲得した作品となった。また、7月18日週までに楽曲のストリーミング再生が2億6,844万回を記録した。さらに、本作に収録されている19曲全てがリリース週のBillboard Hot 100にチャートインした。これで死後にBillboard Hot 100で最も多くの曲を同時にチャートインさせた記録を保持していたが、翌週にはジュース・ワールドがその記録を更新した。それまでこの記録を保持していたのは、アメリカのラッパーであるXXXテンタシオンとマック・ミラーであった^[19]。本作は1位陥落から3ヶ月後、再びBillboard 200で1位に返り咲いた。

補足

• ^{^[a]} 共同プロデューサーを指す。
• ^{^[b]} 追加されたプロデューサーを指す。
• ^{^[c]} クレジットされていない共同プロデューサーを指す^[21]。
• ^{^[d]} クレジットされていない共同ソングライターを指す^[22]。
• 「Tunnel Vision」では、追加客演としてDread Woo, Mike D, Xiarra Nimrodが参加している。
• 「Yea Yea」では、バックグラウンド・ボーカルとしてGeo Vocalsが参加している。(クレジットなし)^[23]
• 「Diana」では、オリジナル版ではクレジットされていないCalboyが、デラックス・エディションの同曲リミックス版に参加している^[24]。
• 「Paranoia」はガンナとヤング・サグが客演しているが、当初はプシャ・Tも参加しているものが収録されていた。しかし、この同曲はデラックス・エディションに収録されており、プシャのヴァースは収録されていない^[25]。

サンプルクレジット

• 「The Woo」では、50セントが2005年にリリースした「Candy Shop」を一部収録している^[26]。
• 「Enjoy Yourself」では、フレンチ・モンタナがリリースした「Drink Freely」をサンプリングしている^[27]。
• 「Something Special」では、ファボラスが2003年にリリースした「Into You」をサンプリングしている^[28]。
• 「What You Know Bout Love」では、ジニュワインが2001年にリリースした「Differences」をサンプリングしている^[29]。
• 「Diana」では、Playaが1998年にリリースした「Cheers 2 U」をサンプリングしている。
• 「Got It on Me」では、50セントが2003年にリリースした「Many Men (Wish Death)」を一部収録している^[20]。
• 「Hotel Lobby」では、50セントが2003年にリリースした「If I Can't」を一部収録している。
• 「Imperfections」では、マリオが2004年にリリースした「Let Me Love You」を一部収録している。