『グラハム・ナッシュ=デイヴィッド・クロスビー』(国内盤レコードの邦題に準拠、Graham Nash David Crosby)は音楽デュオ、クロスビー&ナッシュのファースト・アルバムで、1972年にアトランティック・レコードからリリースされた。ビルボード200アルバムチャートで最高4位を記録し、アルバムからのシングル「Immigration Man」は1972年6月17日と24日にビルボードホット100で最高36位を記録した。RIAAからゴールド認定を受け、「To Miss Mitchell」としてジョニ・ミッチェルに捧げられた。
ヒストリー
1970年夏のクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの解散後、4人のメンバーはその後12ヶ月間にソロ・アルバムをリリースする。ニール・ヤングとスティーヴン・スティルスは、この10年の初期を通じてインディーズ・バンドのプロジェクトを追求し、ヤングはクレイジー・ホースとストレイ・ゲイターズ、スティルスはマナサスを結成した。クロスビーとナッシュがそれぞれ手がけた『イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム』と『ソング・フォー・ビギナーズ』は市場で好評を博し、1971年の秋には、スティルスとヤングの参加は叶わなかったが、2人で一連のコンサートに乗り出した。しかし、9月30日のニューヨークのカーネギー・ホールでの公演にはスティルスが参加した[1]。「Blacknotes」は、スティルスがセカンド・セットのステージに立つ直前にライヴ・レコーディングされた[2]。このコンサートからの他の2つのライブ録音「The Lee Shore」と「Traction in Rain」は、2006年にクロスビーの『Voyage Box Set』に収録してリリースされた[3]。4人のメンバー全員が10月3日にボストン・ミュージック・ホールで再結成し[4]、翌日の夜、カーネギーホールで再度演奏した[5]。このツアーの成功により、クロスビーとナッシュはツアー中に試した新曲をレコーディング・スタジオに持ち込むことになった。
デヴィッド・クロスビー - ヴォーカル(「Blacknotes 」を除く全曲)、エレクトリック・ギター(「Whole Cloth」、「Page 43」、「Frozen Smiles」、「Girl to Be On My Mind」、「The Wall Song」、「Immigration Man」)、ギター(「Southbound Train」、「Where Will I Be?」、「Games」)
グラハム・ナッシュ - ヴォーカル、アコースティック・ピアノ(「Whole Cloth」、「Blacknotes」、「Stranger's Room」、「Frozen Smiles」、「The Wall Song」、「Immigration Man」)、ハモンド・オルガン(「Girl to Be on My Mind」、「The Wall Song」)、ハーモニカ(「Southbound Train」、「Stranger's Room」、「Frozen Smiles」)、ギター(「Southbound Train」)
参加ミュージシャン
ダニー・コーチマー - 「Whole Cloth」、「Stranger's Room」、「Page 43」、「Frozen Smiles」、「Games」、「Girl to Be on My Mind 」のエレキギター
ジェリー・ガルシア - 「Southbound Train 」のペダル・スティール・ギター、「The Wall Song 」のエレキ・ギター
デイヴ・メイスン - 「Immigration Man 」のエレクトリック・ギター
クレイグ・ダーギー - エレクトリック・ピアノ(「Whole Cloth」、「Where Will I Be?」、「Frozen Smiles」)、アコースティック・ピアノ(「Page 43」、「Games」、「Girl to Be On My Mind」)、ハモンド・オルガン("Stranger's Room」
リーランド・スカラー - ベース(「Whole Cloth」、「Stranger's Room」、「Where Will I Be?」、「Page 43」、「Frozen Smiles」、「Games」、「Girl to Be On My Mind」)