おまけの玩具 ("Toy Surprise Inside") が付属することでもよく知られており、ポップカルチャーでは限られた価値しかないものを指して"came in a Cracker Jack box"(クラッカー・ジャックの箱の中に入ってる)と表現する。映画『ティファニーで朝食を』には、クラッカー・ジャックのおまけの指輪に、ティファニーで名前を彫らせるシーンがある。このおまけは1912年から封入されるようになった。
クラッカー・ジャックの原型は F. W. ルエックハイム Rueckheim によって1893年のシカゴ万国博覧会に出品された、ポップコーン・ピーナッツ・糖蜜を混ぜたもので、この時は "Candied Popcorn and Peanuts" (砂糖漬けのポップコーンとピーナッツ)と呼ばれた。1896年には、コンクリートミキサーに似た機械を用い、少量の油でポップコーンが互いにくっつかないようにする技術を発明。これを振る舞われたセールスマンが思わず "That's crackerjack!" (crackerjack: 優秀な、一流の人または物。“素晴らしい”位の意味)と声を上げ、これが商標に採用されたという[1]。
1918年にマスコットとして発表され、犬の Bingo とともに箱に描かれるようになったセーラー服の少年 Sailor Jack は、8歳で世を去ったルエックハイムの孫のロバート少年の姿をルエックハイムが図案化させたものである。商標登録は1919年までされなかった[2]。アメリカ海軍ではかつて採用されていたセーラー服の制服を指して "Cracker Jack" uniform と呼ぶ。